花卉生産、農業資材やエクステリア、作業グッズなど国内外の生産者1460社による展示イベント、「第10回国際フラワーEXPO」が10月9~11日、幕張メッセで開催されました。園芸農家のための剪定バサミや作業手袋、作業靴など、アイデア製品には思わず「いいね!」とつぶやいてしまいました。なかでも目に止まった面白い植物と商品をいくつかご紹介します。
<ハート型の実がかわいらしいハリツルマサキ>
ハートツリーに遭遇しました。沖縄や台湾に自生する常緑低木、ハリツルマサキ(Maytenus diversifolia)です。実は大きさ7~8ミリくらい、色は赤いリンゴのような色でした。花は小さい白花です。収益の一部が難病への支援、セーブ・ザ・チルドレン協力、東北大震災復興支援などに充てられています。
<武蔵野の野の花が楽しめる寄せ植えマット>
スミレやホタルブクロ、キキョウ、オトギリソウ、ワレモコウなど15種類ほどを混色した「野の花マット」です。春から秋、野趣あふれる花を楽しめます。なお、野の花マットは環境省が整理した「生物多様性のための国土区分」に対応させていることから、提供エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、宮城県、福島県に限られるということでした。
<来年の夏は大輪ツンベルギアで緑のカーテン>
展示ブースの前で見た瞬間、大きめな葉が夏の強い日差しを遮ってくれそうな気がしました。成長も旺盛で5月からの5か月間で10メートルもつるを伸ばしたそうです。一方、8センチ前後の大きな花が房になって咲き、涼しさを誘うブルーの花も楽しめます。蜜がびっくりするほど甘い花でした!
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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<10月15日メールマガジンにて配信>
【元編集長のひとりごと】は、メールマガジンとFacebookページに掲載中の、『趣味の園芸』テキスト元編集長 原田による園芸エッセイです。
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