「鈴木省三 生誕100年記念祭」が10月31日~11月10日、佐倉市立美術館で開催されます。バラは大変人気が高い花なので、会員の皆さんにぜひお知らせしたいと思い、週末、台風が来る前に千葉県佐倉市にある草ぶえの丘を訪ね、「鈴木省三 生誕100年記念祭実行委員会」代表の前原克彦さんにお話を聞いてきました。
前原さんによると、鈴木さん自筆の原稿や未発表の写真とともに、新品種を作出する交配記録が佐倉市立美術館で展示されます。2000年に亡くなられた鈴木さんの仕事ぶりは、鈴木省三著・バラ文化研究所編『薔薇と生きて‐自らが語る「薔薇の生涯」 103人が綴る「Mr.Rose」』(成星出版)に詳しく記されていますが、世界から賞賛されたバラはどのように生み出されたのか、「Mr.Rose」と呼ばれる鈴木さんが自伝で記すように「バラに添い寝した」仕事ぶりの一端を知ることができそうです。
また、11月3日、アラン・メイアンさんの基調講演があるほか、期間中、「趣味の園芸」でおなじみの大場秀章さん、野村和子さん、上田善弘さん、河合伸志さんなどの記念講演が行われます。
小生が駆け出しの編集者だった頃、先輩編集者からいつも話を聞かされていた鈴木さんとはどんなバラ園芸家だったのか、今からワクワクしてしまいます。
佐倉草ぶえの丘
http://www.kusabue.shiteikanri-sakura.jp/
佐倉市立美術館
http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/
●天の川
ドイツのハンブルグ国際コンクールで銅賞受賞。鈴木さんにとって世界のコンクールでの受賞花第1号。鈴木さんは生涯で130品種を超えるバラを作出しましたが、彼の自伝によると一つの優れた花を生み出すために、交配した5万粒のタネをまいて10年をかけて選抜し、最後は10種ほどを残すプロセスを経て、ようやく優れた花と出会えるのだそうです。
●鈴木省三さんと晴世夫人のブロンズのレリーフ
孫の彫刻家・小林耕二郎さんによって制作されました(台座は鉄鋼会社社長の町田健一さんの制作)。10月23日、佐倉草ぶえの丘バラ園の「鈴木省三コーナー」に設置されました。
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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<10月28日メールマガジンにて配信>
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