東京ではサクラに続いてハナミズキが咲き始めました。ハナミズキは庭のシンボルツリーとして、あるいは街路樹として大変、人気があります。このサクラとハナミズキといえば、思い出すのが今から100年前の日米親善の話です。
1912年、当時の東京市長、尾崎行雄がアメリカにサクラ3,000本を贈り、その返礼として1915年、アメリカからハナミズキ40本が日本にやって来ました。アメリカに渡ったサクラはワシントンDCのポトマック河畔に植えられ、アメリカの市民に親しまれています。
一方、日本にやって来たハナミズキは……!? ということで、東京・世田谷区にある東京都立園芸高校を訪ねました。1915年、日本に贈られたハナミズキの多くは戦争で失われましたが、都立園芸高校のキャンパスに今も残されています(このほか新宿御苑でも見ることができるようです)。
4月14日、日米親善のハナミズキは満開を迎えようとしていました。樹高10メートルほどの大きな木になり、白い花を枝いっぱいに咲かせています。(日本にやって来たのが1915年なので樹齢100年超ということになります。)
さて、東京都立園芸高校といえばミスター・ローズ、故・鈴木省三さんも忘れてはなりません。鈴木さんは1933年卒業のOBです。キャンパスには鈴木さんの「理想のバラ園」があり、約200種600株、鈴木さんゆかりのオールドローズやモダンローズを見ることができます。5月中旬が見頃だそうです。
日米親善のハナミズキ、そしてミスター・ローズのバラ等々、「園芸史」を語り継ぐ東京都立園芸高校でした。
▼ 東京都立園芸高校では5月17日、バラ園芸フォーラムの開催が予定されています。
http://www.engei-h.metro.tokyo.jp/
(写真1)日米親善のハナミズキ。100年がたち、大きく成長していた
(写真2)ミスター・ローズゆかりのバラ園。5月中旬、花園になるという
(写真3)徳川三代将軍・家光が愛したと伝えられるゴヨウマツ
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
--------------------------------------------------------------
<4月14日メールマガジンにて配信>
【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。メールマガジンとFacebookページにも掲載しています。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
毎年の 2024/04/18 | 庭の様子 2024/04/18 | グラミネウスと... 2024/04/18 |
昼食会場ホテル... 2024/04/18 | パフィオ ロス... 2024/04/18 | そよ風に吹かれて 2024/04/18 |
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。