京都府立植物園さんの園芸日記
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ハンカチノキ

2014/05/05
ハンカチノキ 拡大 写真1 ハンカチノキ 拡大 写真2 ハンカチノキ 拡大 写真3

ハンカチノキ(左)が咲いています。少し散り始めたぐらいでしょうか。桜林の近くに2本大きな木があり、中国植物園には2mぐらいのソノマ(中央、右)が植わっています。ハンカチノキは新しい分類ではミズキ科に属し、一属一種の植物。四川を中心にそれを取り巻く貴州、湖北、湖南、雲南省の1000-2500mぐらいの山中に自生。中国版レッドデータブックでは希少植物として扱われている。聞くところによると、四川の山中には結構な個体数があるらしい。属名のダヴィディアは四川で布教活動をしながら、動植物の調査を行い、数多くの標本をフランスにもたらしたアルマン・ダヴィッド神父にちなむ。ダヴィッド神父は1869年四川省宝興(パオシン)の山地でジャイアントパンダなどとともにハンカチノキを発見し、標本をパリ自然史博物館に送り、それに基づいてバイロンが1971年に記載。その時採取された種子はVilmorinという種苗会社に送られ、そこで発芽し広まる。一方Vilmorinでハンカチノキが発芽したその年、ウィルソン(E.H.Wilson)は上海から中国に入国し、紆余曲折を経て峨眉山でたくさんの種子を採種しイギリスへ送り込んだ。
葉の裏側の毛が少ないか、ほとんどないものをウィルモリアナとして区別する。Krussmannは西洋で栽培されている個体はほとんどこちらと書いているが、当園の個体には葉裏に毛があり、基準種の特徴を示す。日本で栽培されているのはこの系統が多いとも聞く。ソノマは一才性の選抜個体で、白い苞葉が普通の個体に比べて非常に大きく目立つ。アメリカ、カリフォルニアのソノマにあるナーセリーから出た品種。こちらは葉裏に毛がない。
他にもヨーロッパなどから出た矮性種が何系統かあり、斑入りの個体もある。

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