【園芸LOVE原田が行く】母校で花開く“ミスター・ローズ”鈴木省三さん「理想のバラ園」｜園芸日記byみんなの趣味の園芸スタッフ｜みんなの趣味の園芸

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4月14日の本欄で紹介した東京都立園芸高校バラ園の続報です。5月17日、一般公開されたので、すでにご覧になった方もいるかもしれません。

　1933年卒業のOBとして母校の創立80周年を祝うべく、“ミスター・ローズ”鈴木省三さん自らプロデュースし、「日本で最初の理想のバラ園」と評した東京都立園芸高校バラ園。ここには約200種600株のバラが植えられています。

　こぼれるように咲く美しいピンク色の修景バラに誘われるまま足を踏み入れると、日当たりのよい緩やかな斜面は一面、バラ、バラ、バラ……。まさに美しい花園です。上段は中国や日本など東洋の原種バラ、下段はヨーロッパの原種です。そして中段は鈴木さんが作出したバラとともに、鈴木さんと親交のあったメイアン、ハークネス、コルデス等々といった世界の育種家によるバラが並んでいます。

　バラ園を管理している園芸高校農場主任の高橋和彦先生は、「バラ園芸の歴史を学ぶ理想のバラ園ではないか」とのこと。バラの作出には9種の野生バラが貢献しているといわれますが、花色や香りなどバラの画期を物語る花が随所で咲き誇っていました。

（都立園芸高校バラ園コレクションの花は、神代植物公園の野生種・オールドローズ園でも見ることができます。）

（写真）「ミスター・ローズ理想のバラ園」の全景
（写真）黄色の花色をもたらしたロサ・フォエティダ・ペルシアナ
（写真）ロサ・ルゴサ‘スカーレット’（ベニハマナシ）。花弁の鮮やかな赤がきれい

▼ 都立園芸高校バラ園のアルバムも作成しました
http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_fh_album&target_c_album_id=6464

（元『趣味の園芸』編集長　原田）

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<6月2日メールマガジンにて配信>

【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。メールマガジンとFacebookページにも掲載しています。


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