皆さんは秋の七草と聞いて、すぐに名前が出てくるでしょうか。春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)に対して、秋の七草はなんとなく覚えにくいものだといつも思います。
かわらなでしこ(撫子) おみなえし(女郎花)
ふじばかま(藤袴) ききょう(桔梗) くず(葛)
はぎ(萩) すすき(尾花)
秋の七草はきれいな花を楽しませてくれますが、どこかピンと来ないところが不思議です。おそらく、秋の七草といっても6月くらいから花を咲かせているものが多いこともあり、秋というイメージが薄いのかもしれません。それでもサンマに秋の味覚を思うように、ハギやススキ、クズを見ると秋の風情を感じます。
9月の声を聞き、東京墨田区・向島百花園を覗いてみました。残念ながらカワラナデシコの花は見ることができませんでしたが、お目当てのハギの花トンネルはちらほらと花が咲き始めていました。見頃は9月中旬~下旬だそうです(ススキの足元にナンバンギセルを見つけることができました)。
今年の立秋は8月7日。東京は8月最終週から涼しさを感じるようになりましたが、まだまだ油断できません。それでも身近にある秋の七草を見つけて、気分だけでも秋の足音を感じたいものです。
写真は左からハギ、ススキ、ススキの足元のナンバンギセル
(アルバム)秋の七草
http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_fh_album&target_c_album_id=7279
●9月13日~10月5日、向島百花園では萩まつりが予定されています。
向島百花園
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index032.html
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
--------------------------------------------------------------
<9月8日メールマガジンにて配信>
【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。メールマガジンとFacebookページにも掲載しています。
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。