秋から冬は花が少なくなり、やや寂しさを感じますが、その一方、木や草の実が楽しめます。
1か月ほど前、八ヶ岳のふもとに出かける機会がありました。秋、冷涼なところに出かけるとき期待するのはイチイです。今回も直径5ミリほどの丸くて赤い可愛らしい実をたくさんつけたイチイの木を見ることができました(偶然、テンナンショウの真っ赤な実も見つけ、鮮烈な赤にドキリ!)。
身近な庭木で面白いのはヤマボウシとハナミズキです。ヤマボウシは直径1センチほどのとした丸い実、一方、ハナミズキは小さなラグビーボールのような、艶のある赤い実です。同じ仲間なのに大きさも形も違います。
晩秋から冬にかけてはクロガネモチやモチノキ、ソヨゴの実に注目です。初夏に咲く白い花は目立ちませんが、その実は存在感があります。枝先に小さな赤い実をたくさんつけるクロガネモチ、直径1センチほどの丸くて赤い実のモチノキ、ソヨゴの直径数ミリの丸い実はどこか小さなサクランボを思わせます。
これらクロガネモチ、モチノキ、ソヨゴともにイレックス(Ilex)、つまりクリスマスホーリーのセイヨウヒイラギと同じ仲間です。クロガネモチやモチノキ、ソヨゴは常緑庭木として普及していますが、冬空のもと深い緑の葉に映える赤い実を見ていると、葉こそギザギザしていないものの、日本のクリスマスホーリーなのだと思えてきます。
(写真左)赤い実がたくさんついたイチイ
(写真中央)ヤマボウシの赤い実
(写真右)ハナミズキの赤い実
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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<11月18日Facebookにて配信>
【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。
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