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大変遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もよろしくおつき合いくださいますよう、お願い申し上げます。
12月も園芸日記をとうとう1つも書きませんでした。昨年に比べるとだいぶ低い目標ですが、月に2回以上日記を書く、これを年頭の誓いとした植物園日記担当の倉重です。
さて、12月中旬に、京都府立植物園と宇治市植物公園に行ってきました。今年は2月29日(水)から3月4日(日)まで、京都府立植物園で「古都ゆかりの花 のとキリシマツツジ展」、最終日に「のとキリシマツツジシンポジウム~園芸文化の保護と育成~」が開催されます(私も講演します)。目も覚めるような深紅の花を咲かせる樹齢百年のキリシマツツジの盆栽も展示されますので、是非ご覧ください。
昨年、高知へ行ったときには台風のため、予定日に帰れなかったのですが、今回は雪のため、新潟までの飛行機便が欠航し、急遽新幹線で帰りましたが、新潟駅までにしかたどり着けず、新潟でもう一泊した次第です。
さて、それよりも前、12月上旬には、新宿に行ったのですが、あまりに久しぶりで道に迷って会議に遅れそうになりました。日本植物園協会の集まりだったのですが、渋谷区ふれあい植物センターの宮内さんにもお会いし、帰りにセンターをご案内いただきました。がんばってますね、宮内さん!
今日の話題72 どんぐりの根
がんばっているといえば、どんぐり。今は雪に埋もれて見えませんが、落果してわりとすぐ、11月頃から根が伸びはじめています(コナラのどんぐり:写真左)。
芽は春にならないと伸びてきませんが、根だけは秋のうちに伸びて、根が地面に届かないとどんぐりは死んでしまいます。生死の分かれ目ですので、結構長く伸びているものもあります(写真中央)。親木のわまりには、たくさんどんぐりが落ちています(写真右)が、根が出ていないどんぐりは虫に食われて、腐っているものが多いようです。
今年は10月から枝先と一緒に未熟などんぐりが落ちていましたが、これはハイイロチョッキリという虫の被害だそうです。当園のボランティアさんから教えてもらいました。
ハイイロチョッキリは、どんぐりの帽子(殻斗)の部分からどんぶりの中に産卵し、次にそのどんぐりがついている枝を切り、地面に落とします。どんぐりの中身(子葉)を食べて幼虫が育つそうです。
コナラの木のまわりには実生がたくさん育っていますが、観察すると大きなものでも3~4年生のものが多いようです。日がほとんど差さないので、育たずに枯れてしまのだろうと思います。
コナラはたくさんのどんぐりを落として、その中から根を伸ばしたものが生き残り、若木が育ち、大きくなれずに枯れるサイクルを繰り返しています。つことを繰り返しています。そして親の木が枯れたり、倒れたりすると、若木の中から強いものが育って、次の世代の林をつくっていきます。 万が一の時用に常に準備をしているのですね。
本題の方が短くなりましたが、今日はこの辺で。
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おはようございます。
返信する本年もよろしくご指導のほどお願いします。
2月にですか。見に行きたいですね。雪はふらないかな~。この辺は、2月~3月によく降るのですよ。新名神ができて、京都までは近くになりました。
コナラのどんぐりは、親樹が枯れるまでこうして準備するのですか。でないとこんなに沢山の実がすべて育ったら大変なことになりますね。
趣味園日記の始まりは~いつかな?
返信すると楽しみにしておりました。
お忙しいのは承知しながらも、
せめて月1でと希望していたところです…m(_ _)m
ひとくくりにされるドングリですが~裏山の裸になった木々、
どれがどれ?と眺めておりました。
(冬は無理)
山登りから帰った夫は写真と葉っぱを見比べながら、
時々私に「これ分かるか?」と聞きます。
偶然、植物園にあった樹木で判明することもありますが…
難しいです~数冊の樹木図鑑を広げながら、
夫婦の会話…これも良いことかなと思っています
先生の園芸日誌楽しみお待ちしておりました。
返信する本年も宜しくご指導のほどお願い致します。
どんぐりは早々、秋に根を出して、芽がでるのは春なのですね。知りませんでした。
どんぐりといえば、小さい頃、回りそうなどんぐりを選び、穴をあけ、重心がずれないようにツマヨウジを差して、よく遊びました。
ツマヨウジの長さや重心のバランスの調整がポイントでした。
こんばんは。
返信する北海道から友人が来県しますが、
東京の友人も、
「アザレア展」に間に合うように来てくれる事になりました。
最終日の訪園ですが、
お二方には新潟のアザレアを堪能して貰おうと思います。
近場の温泉始め、どこに案内しようか~計画するのが楽しいです。
花好きかんちゃん様
返信する早速のコメントをありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。
のとキリシマツツジの展示、是非ご覧いただければと思っております。キリシマツツジの盆栽は、能登でしか栽培されていないのではないかと思います。ついでにといっては何ですが、5月にオープンガーデンもはじまりますので、奥能登にもお出かけください。とても良いところです。
コナラは毎年(なり年と、そうでない年がありますが)どんぐりを落として、親がなくなった時に備えています。たくさん落ちるのも、動物や虫に食われたりしても残るものがあるようにする戦略かもしれません。
hanura様
返信するいつもコメントをありがとうございます。アザレア展にもお越しくださり、感謝しております。
樹木は、種類が少ないので、名前を覚えるのは、意外に簡単です。でも生えている場所や季節によって、葉の形や大きさ、毛などの状態が違いますので、図鑑だとなかなか分かりませんね。一番良いのは、生えている場所で知っている人に教えてもらうことでしょうか。その時に見分け方も聞ければ一番です。相談コーナーもご利用ください。
miyoshi様
返信する本年もよろしくお願いいたします。楽しみにしていただいたとの由、うれしく思っています。その割にはたいした記事にならずに、恐縮しています。
どんぐりのコマ、私もつくりました。たいして使わないのに、面白くて大量に拾いました。狩猟本能みたいなものでしょうか。
なんで根だけが秋に出るんでしょうね(誰か研究している人がいて、すでに理由が知られているかもしれません)。室内で保存すると、子葉(どんぐりの中身)がすぐに痩せてしまい、カラカラと音がしますが、種子の寿命が短いためかもしれません。それとも、春に草の葉が伸びてくる前に、いち早く芽を伸ばして、大きく育つためでしょうか?よく分かりませんが、不思議ですね。
こんばんは!
返信するこのところ遅い日が続き、日記見逃してました
今年もよろしくお願いします。
植物園のtwitterされている方は、
よくつぶやかれてますネ。
楽しく読ませていただいてます。
「どんぐり」は身近にたくさん落ちてますが、
発根しているの、見たことなかったです。
あっ、これも種子なんだと実感できます。
今、新潟の雪はすごいですか?
さきほど、こちらも雨が降り始めたので、
今晩がこの冬の初雪になるかもしれません
chackee様
返信するコメントをありがとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
植物園のツイッターは5名の運営スタッフが担当しておりまして、まめに更新しています。私も見習わなければいけませんね!
良く見ると、落ちたどんぐりは発根していると思います。そちらもコナラがたくさん生えています。
新潟はここ数日よい天気です。雪もほとんどとけました。関東が降ると、逆に新潟の天気が良くなるようです。
シャクナゲは元気ですか?春に策と良いですね。
おはようございます。
返信する遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
コナラもミズナラも良くわからないレベルですが、
とても優しく分かりやすい文章で頭にス~ッ!!・・・
休日の朝には此の位がいいですね(笑)
3・4年位前にミズナラ(と周りの人は言っていた)の立ち枯れが発生し山が茶色になりました。広葉樹が枯れていくのは姿は、辛く寂しい物がありました。環境保全ナンテ大きな事を言える立場(活動)に有りませんが、小さいころから慣れ親しんだ環境が壊れて行く姿は見たくないですね。
樹齢百年の深紅のキリシマツツジ
見てみたいものです。
こころ様
返信するいつもコメントをありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
新潟ですと、コナラとミズナラがほとんどです。ミズナラは葉柄がほとんどなく、縁がカシワの様に大きくギザギザしています。葉もコナラよりも大きいです。
ナラ枯れ病は、新津の辺りでも出ています。佐渡などはひどい様ですね。常緑のカシにも出ているようです。
来年の3月には当園で、のとキリシマツツジの展示を予定しています。一年以上先のことですが、是非ご覧いただければと思います。
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