京都府立植物園さんの園芸日記

バクチノキ

2019/10/24
バクチノキ 拡大 写真1 バクチノキ 拡大 写真2 バクチノキ 拡大 写真3

 秋、そろそろ紅葉シーズンを迎えるころ植物園ではバクチノキの花が満開になります。樹皮が剥がれ落ちた様子(写真左)を、博打で負けて身ぐるみ剥がされた様子に例えて和名がつけられています。博打は必ず負けるものらしい。
 春に咲くソメイヨシノと同じサクラ属に含まれます。その証拠に、サクラ属特有の花外蜜腺が葉(葉身)の基部にあります(写真中央)。しかし、ソメイヨシノなどとちょっと違うのは冬でも落葉しない常緑植物であること。花は5枚の萼片、5枚の白い小さい花弁、20本以上の雄しべ、1本の雌しべから出来ていています。この1本の雌しべが、中に1(2)個の種子をもつ小核果(さくらんぼ)になることもサクラ属の特徴の1つです。
 バクチノキの花の最大の特徴は花の中心がお椀状になったそのかたち。花全体は白っぽいのですが、花の中央はやや黄色味を帯びたお椀(花床筒)になり、蜜を分泌し貯める場所に見えます。そこへ訪花昆虫が蜜を吸いにやってくる(写真右)。花粉は昆虫のお腹にも背中にも付きそうです。ただし、花床筒が蜜を出すことを確かめていませんので、違ったらすみません。

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みんなのコメント(1)

博打に負けて、皮をはがされたのですね。
面白い名前の木ですね。
へ~サクラ属の木ですか。花は桜と随分違いますね。
近くだと飛んで行ってみるのにね。

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