春まだき、植物園内各所に黄色いマンサクの花が咲き始めました(写真左)。江戸期、日本に滞在したシーボルトが下男の万作さんに頼んで採ってもらった(冗談です)植物標本を基に、1845年に新種として発表したものです。
マンサク科に属し、科の花は本来5数性ですが、マンサクの花は4数性。褐色の萼片4枚、黄色の花弁4枚、小さな雄しべ4本、仮雄しべ4本、2心皮性の雌しべからなります(写真中央)。仮雄しべは花弁の内側に隠れて、そこから蜜を出します。花は枝先にふつう3個あつまって咲きます。2センチ近くに伸びる細長い花弁は子供のおもちゃ、あのピーピーと鳴る「吹き戻し」に似て、花の中央に向かって外側から巻くように折りたたまれています(写真右)。開花直後の花弁には横しわがあり、折りたたまれていたときの名残があります。
なぜマンサクというのか諸説あり、分かりません。他に花のない早春、マンサクの枝を飾って、その年の豊年満作を願い手を合わせたとか、「先ず咲く」が変化したものだとか、その他にもあります。東北弁に「まんずまんず」という方言があります。暮らした人には分かりますが、結構よく使います。意味は幾つかあり、その第一義は「何はともかく」とか、「とりあえず」です。早春、東北では目の高さに「まんずまんず咲く」花をみてマンサクと呼びました(これも冗談です)。
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マンサクは、黄の枝先に黄色い花を咲かせてるくらいしか見ていませんでしたが、花の一個を見ると、このように4の数字で出来ていたのですね。
返信するありがとうございました。
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