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早春、園内を歩くと、目の高さの上下になぜか黄色い花が目につきます。トサミズキ、ヒュウガミズキ、サンシュユ、ヒイラギナンテン、ヤマブキ。
トサミズキ、青い空に黄色の花が似合います(写真左)。まだ葉をつけないうちに、黄色の花が8個以上集まり塊になった花序をつけます。マンサクと同様マンサク科の1種です。同じ属(トサミズキ属)には世界で25種知られ、19種は中国、残りが日本、韓国、ヒマラヤに知られています。東アジア原産と言われていますが、太平洋の向こうアメリカ合衆国のワシントン州からは、絶滅した種が1種発見されているとか。
花は5数性、蕾は大きな薄い膜上の苞(ほう)に包まれ、開花すると萼片5、花弁5、雄しべ5、仮雄しべ5、雌しべだけ先端が2本に分かれています(写真中央)。雄しべと仮雄しべの基部には10個の突起があり、これが蜜腺。花を見ると、花弁もまだ開き切らない咲きかけの花では、雄しべはまだ花弁の内側にあるのに、2本の雌しべの先端(花柱)だけが飛び出しています(写真右)。つまり雌性先熟、自家受粉を避け、雌しべの受粉が済んだ後、同じ花の雄しべが開いて花粉を飛ばします。そのため、同じ花の雄しべと雌しべの濃厚接触がない。
無数にあるトサミズキの花の前に立っていても、園内では虫は来ません。ただ、この種によく似たコウヤミズキでは、ビロウドツリアブ、トウヨウミツバチ、コマルハナバチなどが送粉者として訪花することが知られています。
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黄色い花だけを見ているとわからないですが、こうして拡大されて、説明を聞くと面白いですね。
返信する雌蕊が先にでて、他の花の雄蕊の花粉を付けてから自分の花の雄蕊が開くのですね。
ありがとうございます。よくわかりました。
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