すでに紹介したハエジゴク(ハエトリソウ属)の仲間です。この属に加えてモウセンゴケ属とムジナモ属を一緒にしたモウセンゴケ科がつくられています。しかもムジナも属ただ1種ムジナモしかありません。他の属が湿地に生えているのに対して、ムジナモは水中に適応進化した植物です。光合成もしますが、ハエジゴクと同様に、捕虫葉を2つに折りたたんで水中の小型生物を捕えます。最近の研究によれば、ムジナモの捕虫葉が水中生物を捕まえて閉じるスピードは、ハエジゴクのそれに比べて、3~5倍速いことが分かっています。
植物園では絶滅危惧植物のエリアで見られます。花をつけるのは稀ですが、ここではかなりたくさんの花があり(写真左)、直径5ミリほどの緑白色の小さい花を、午後1時から3時ぐらいに開花しています。花の基本形は5数性で、萼片5枚、花弁5枚、雄しべ5本、雌しべ1本。ただし、花柱と柱頭が5つに裂けるので5心皮からなる雌しべであることが分かります(写真中央)。ムジナモの名前は水中の捕虫葉がムジナのしっぽに似ているから(写真右)。
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初めまして
返信するムジナモは、牧野先生が発見されたものですか?
以前 NHKで、牧野先生を取り上げたドラマだったか・・・で、すごく印象的だったのが、ムジナモだったと思います。
発見のエピソードが印象的ではありましたが、写真で調べたわけでもなく😥 今日初めて拝見しました。
お花可愛らしい✨
確かに シッポに似ています😆❗️
HNKのその番組見逃しました。ムジナモと牧野先生の関りはわかりませんが、最初の発見者でも、学名の命名者でもありません。しかし牧野先生、ムジナモを初めてみたときには感動したことでしょう。
学名については、厳密に言えば別の人が最初に名前を付けているのですが、綴りが間違っていたためにそれを修正してリンネが1953年に「植物の種」という本の中でで正しい学名に修正しています。
ついでに分布域について、鳥のあしにくっついて、世界中に運ばれてしまい、どこが原産地か分からなくなっています。
私はまだそれを見たことはないのですが、化石がたくさん、たぶんヨーロッパから、知られていて、それによれば、今のムジナモの近縁種が19種もあったそうです。今はムジナモだけが生き残り、しかも絶滅の危機にあります。
すみません、1953年でなく1753年でした。
ご丁寧にありがとうございます。
リンネは、教科書に出てくる、300年も前の方ですね!
鳥によって、世界中に分布しているとは❗️
日本固有種だと思ってました😅
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