【白馬五竜高山植物園】春を告げる花｜園芸日記by白馬五竜高山植物園｜みんなの趣味の園芸

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1月7日【新春を告げる花】
早いもので年が明けてから一週間が経ちますね。
この時期になるとお花屋さんやホームセンターで「フクジュソウ」の花が並んでいます。漢字では「福寿草」と書く通り、正月の縁起物として親しまれています。輝くような黄色い花はいかにも春らしく活力をもらえる花です。
しかし、今の季節は冬のど真ん中。暦の上では新春といいますが、春はまだまだ先です。もちろん野生のフクジュソウはまだ咲きません。今お花屋さんに並んでいるフクジュソウは、温室で温度をかけてこの時期に咲くように開花調整されています。
では、『なぜお正月に咲かないフクジュソウが古くから正月の縁起物として親しまれているのでしょうか？』
疑問解決の鍵は「暦」です。
今の暦は、西洋から入ってきた太陽暦(西暦)を基準に考えています。しかし、幕末まで主に使っていた太陰暦(旧暦)ではおおよそ西暦より1か月～1か月半ほど月がずれます。ちなみに今年の旧暦の1月1日は、西暦の2月1日になります。
2月に入れば、朝晩はまだ寒いですが、日中は暖かい春らしい日が増えてきます。フクジュソウは暖かい日中に花開いて、朝晩閉じる花です。比較的暖かい地域では、2月からフクジュソウが咲き始めます。2月に入れば暖地では、フクジュソウのほかにも春の花が咲き始め、「新春」という響きにも納得がいきます。
さて、ここ白馬村周辺では、雪が融け始める3月中旬～4月にかけて村のあちこちでフクジュソウの花が咲き始めます。運がよければ、下に紹介した写真のように雪舞う天気に咲くフクジュソウや、雪からひょっこり顔を出したフクジュソウに出会うことができます。
白馬村で一番最初に咲く花はフクジュソウで、白馬に住んでいるとフクジュソウが春を告げる花だとより強く感じることができます。まだまだ先は長いです。
#長野　#白馬　#植物園　#HAKUBAVALLEY


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