植物園ではたらく職員にとって最も嬉しい瞬間は、育てた植物にやっと花がさいたとき。水やり除虫に気を休めることなく育て続けた結果、観覧温室の中のヨウラクボクがとうとう咲き出しました。樹高6~8メートルの木なのに、みなさん見て下さいと言わんばかりに通路寄りの眼の高さに鮮やかな赤い色の花序(花の集団)が2つほど。
マメ科植物の1種です。ヨウラクボクは花が大きく、長さ10センチ前後かな? ともかく全体が赤(写真左)。基本型は5数性で、萼片5,花弁5,雄しべ5+5,雌しべ1が本来の数なのですが、ヨウラクボクの花にはいろいろ足りません。萼片4(開花時にはくるくる巻き),花弁3(先端だけが黄色),雄しべ5(+たぶん花粉をつくらない雄しべ4),雌しべ1なのです(写真中央)。雄しべは花糸の半分まで横に合着していて、合着部分の先に花粉をつくらない雄しべが残っています(写真右)。いろいろ節約していますが、鳥が訪花するには十分なのでしょう。せっかく京都(植物園)に来たら、是非見逃さずに見ていって下さい。ちょうど咲き出したところですので、まだしばらく見られると思います。
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面白い花ですね。
返信するヨウラクボクのお花ですね。
ここで、お花を見せてもらいます。
ありがとう。
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