1.根鉢がパンパン!
何年も植え替えしていないと、根鉢がパンパンになってしまいます。最初の内は花をいっぱい咲かせてくれますが、何れは勢いが無くなってきます。そうなる前に、「鉢増し」や「株分け」を行います。
2.根鉢がなかなか抜けない!
根鉢が鉢いっぱいになっていると、鉢を下向きにして、鉢底の排水穴から押しても、なかなか抜けません。そういう時は、「植え替え名人」の出番です。鉢縁に刃を入れて、根鉢と鉢の間に隙間を作り、根鉢を取り出します。
3.根鉢を鉢から抜く!
鉢からどうしても抜けない時は、鉢を割らないといけなくなってしまいますが、「植え替え名人」のお陰で、すっぽりと綺麗に抜けました。
4.根鉢を解す!
根がグルグルと巻いて、硬く固まっているので、根を解してあげます。以前は「ドライベー」などを用いていましたが、これだと根をブチブチ切ってしまい、必要以上のダメージを与えてしまいます。そこで便利グッチをご紹介します。それは、「タコ焼き棒」です(笑)。友人の本所さんからお聞きして使い始めました。でも、「タコ焼き棒」なら何でも良いかと言うと大間違い。写真の「タコ焼き棒」の硬さ、丈夫さが抜群です。
5.株分け!
当初は、「鉢増し」を行う予定でしたが、花芽が根鉢の縁に2分されて上がってきているので、どう見ても株姿が悪いのです。そこで、ここで「株分け」を行うことにしました。本来なら、株分け後は3芽以上残したいのですが、今回は、2分した片方は3芽以下になってしまい。3芽以下だと時間はかかりますが、大丈夫です。そして、ここでも「植え替え名人」の出番です。ノコギリがついているので、株分けにも便利です。
6.2つに株分けしました!
綺麗に2分割できました。「植え替え名人」を使うと、株分けする位置もズレないし、綺麗に切れます。
7.植え替え
新しい鉢に植え付けて、しっかりと水やりしました。以前は陶器鉢に植え付けていましたが、今回は「スリット」を用いました。「スリット鉢」は排水性に優れ、根巻きもし難いので、栽培にはもってこいです。植え付けでは、隙間なく培養土をしっかりと入れ込み、ウォータースペースをとり、そして、深植えにならないことが大事です。勿論、培養土も排水性に優れた私オリジナルの「クリスマスローズ用の土」を使用しています。
8.横から見て!
植え付けた鉢を横から見てみました。置場所は、この時期なら最初から日当たりの良い場所で大丈夫です。但し、水やりは鉢土の状態を見て、鉢土の表面が十分に乾いてから次の水やりを行います。とわ言え、雨が当たっても大丈夫。この時期なら、気温が低めなので、根腐れや蒸れることもないでしょう。
9.追肥しました!
株分けして、少し時間を空けてからの方が、良いかもしれませんが、鉢縁に置き肥してあげました。また、活力剤(バイオゴールド・バイタル)も与えました。
クリスマスローズの原種と聞くと、何だか栽培が難しいのではと考えている方も多いかと思います。確かに栽培に少々工夫のいる原種もありますが、このH.クロアチクスは交配種と同様、栽培が容易な原種です。株分けも簡単なので、参考にしてください。