1.はじめに
目の覚めるような黄色い花に魅かれ、ついついポチリしてしまいました。
種子の数が3粒しかないので、発芽させられるかが少し心配ですが…
強くて育てやすい植物らしいので、発芽さえすれば後はリラックスして進められそうです♪
ルテアよりもさらに乾燥した環境(石灰岩の岩場)に自生しているらしいので、潅水は控えめに!だけは心に留めて…
というか…
実生だと開花まで5~6年かかるらしい…w
2.播種(2020/09/12)
いつものごとく一晩メネデールの希釈液に種子を浸し吸水させました。
クリアンサスの種子を蒔いて返り討ちにあったポットが出窓に3つあったので、それを流用します。
なんか最近、流用祭りですね…w
種子が3粒しか無いので贅沢に1ポットに1粒蒔きます。
ポットの中央に5mmほどの穴を掘りタネを埋め、表土を覆うように薄っすらとバーミキュライト細粒をまぶしました。
で、水をたっぷり注ぎ完了です♪
3.発芽ぁぁ!(2020/11/01)
播種から2ヶ月弱で発芽です。
ライトグリーンの可愛い単子葉がチョロリンと土から顔を出してます♪
何となく経験的に、発芽までの期間は3種類ぐらいに分かれる気がします。
速いモノは3~5日、普通で10~15日。
で、遅いのは50日前後。
ラペイロージアもそうでしたが、休眠が深いと言われている植物は播種後50日くらいで発芽する傾向があります。
さ~て、残りの2粒は発芽してくれるでしょうか?
4.発育中♪(2020/11/13)
小春日和が続いて…
発芽した株は順調に成長しています。
最初の何日かでグンと大きくなりましたが、それ以降はとてもゆっくりしています。
で、残り2つのポットに動きは全くありません。
現在、発芽率は33%(1/3)。
あと一つぐらい芽が出てくれると成功感が出てくるのですが…
贅沢でしょうか?w
とりあえず5年後の初開花まで、のらりくらりと栽培し続けられれば良いですね~♪
5.停滞(2020/12/05)
発芽後の急成長から一転。
このところ全く動きがありません。
月1~2回、液肥や活力剤を与えていますが反応はありません。
ここらで発芽後初めて固形肥料を追肥したいと思います。
まだ株が小さいので与える量は少な目です。
1株につき硫酸カリを4粒、リンカリ肥を4粒。
液肥も継続して与えるのでこのくらいで様子見です。
仕上げに「すぐ植え石灰」を一つまみ弱パラパラと♪
6.変わらず(2021/03/04)
3ヶ月経ちましたが見た感じは何も変わりません。
少しクタっとしちゃいましたか?w
この間、潅水は「乾燥気味」を心に留め 7~10日に1回ほど。
生育が止まっているので肥料や活力剤は控えてました。
なんとなく生育パターンがラケナリアの実生栽培時と似ています。
1年目はこのままの状態で休眠に入ってしまいそうな気がします。
ま、あせらず気長に進めましょ。
7.おやすみなさい(2021/04/08)
3月末あたりから葉先が枯れ始めました。
現在、2株のうち1株が根元まで葉を枯らしています。
休眠に入ったようです。
残ったもう1株も、もう時間の問題だと思います。
シクラは球根の掘り上げの必要は無いようなので、活動を開始する秋口までこのまま2階の出窓(室内)で管理します。
鉢上げをいつするかが次の大きな分かれ道ですかね。
さて。
5年後の開花を目指して気楽に気長に行きましょう♪
8.おはよう(2021/10/08)
4月から休眠に入ったシクラ。
球根は掘り出さずポリポットに植えたまま、室内(本棚の上)で管理していました。
管理と言っても断水&放置ですがw
で、9月最初の週末に潅水を再開。
3~4日おきで潅水(20~30mlほど)を実施し、一月ほどで2株ともに芽が出ました。
長い時間動きが無かったので、ちょっと不安だったのですが…
良かった♪
では、今シーズンも花無し覚悟でしっかり肥培します。
9.ゆっくりと(2021/11/19)
ゆっくり着実に成長中♪
潅水は週1回ほどで、10mlスポイトでポットの外周に沿って2~3回ほど。
3号のポリポットでは、この程度の潅水では底から水は溢れませんが…
インナーとして使用しているジフィーポットがたっぷり水を吸って3~4日は湿っています。
で、ジフィーが乾いてから2~3日後に再び潅水、ってパターンです。
ちなみに、潅水2~3回に1回の割合で水にメネデールを少量添加しています。
10.ウトウト…(2022/03/13)
春めいた暖かい日が数日続きました。
ソレを合図に葉の先端が茶色く枯れ始め、緑の部分も一気にシナシナし始めました。
去年より一月ほど早い「おねむ」です♪
と書きましたが、実は…
3月上旬に外で底穴からダバダバ流れるほどの潅水を行い…
その後、土の乾燥を早めるため、数日間加温マットに乗せていました。
それが休眠スイッチを押してしまった雰囲気ですw
本当なら、もう少し肥培が出来たかも?
11.発芽(2022/10/23)
7~10日に1回ほどの潅水を始めて一月半ほど経過…
やっと発芽♪
なかなか芽が出ないので少し不安だったのですが、これで一安心。
で、去年より2週間ぐらい遅い発芽です。
今シーズンはなぜこんなに時間がかかったのか?
気温などの詳細な記録はとっていないので全く分かりませんw
最低気温が10℃ぐらいの日が何日か続かないとダメなのかなぁ?
などと適当に想像しながら、残り1株の発芽を待ちます♪
12.休眠です(2023/03/20)
2株あるうちの1つが休眠に入りました。
そろそろシーズン終了のようです。
今季も細い貧弱な葉が1本、ひょろんと伸びる程度でした。
なんとなく、今年は今までで一番元気がなかったように感じます。
施肥や潅水、pHなど、なにか昨年と異なるところがあったのか?
ただ単に、気温や日照などの影響なのか?
ま、とりあえずこのまま室内でゆっくり休ませます♪
※この写真は、まだ起きている方の株です。
13.芽が出た♪(2023/10/26)
10月中旬より潅水開始。
週1回程度、20~30mlほどの水を与えました。
2週間ほどで1つ、更に1週間後ぐらいにもう一つ、と…
2株とも歴史的な猛暑の夏を越えて、発芽してくれました♪
ちなみに、潅水開始とともに苦土石灰と化成肥料を各2つまみほど追肥しました。
また根張り促進を期待して、発芽確認と共に潅水には薄めにメネデールを添加しています。
昨シーズンは成長がイマイチだったので、今シーズンは少し頑張って肥培に努めよう…
と言いつつ、放ったらかしなんですよね、毎年w
わたしの育て方
埼玉県南西部の平野部市街地(Hardiness Zone:9a)で栽培。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=633106
🌱栽培環境
日光がよく当たる、水はけのよい肥沃な土壌で栽培する。
🚩アルカリ土壌を好む。
🌱水やり
過湿を嫌うので、🚩乾燥気味をキープする。
🌱肥料
双葉が展開する頃から根の生育補助として週一程度で薄めのメネデールを数回。
本葉が数枚展開する頃から、隔週で薄めの液肥と活力剤を交互に。
鉢上げ後は、2~3ヶ月に1回マグァンプ(小粒)をパラパラと少量。
🌱病気と害虫
不明。
🌱用土と鉢
【播種・育苗】
鉢はジフィーポット(3号)。
土は赤玉小粒(5):播種用の土(3):完熟牛糞(1):籾殻くん炭(1)。
※播種後に保湿を目的にバーミキュライト細粒を表土に薄くまぶす。
🌱主な作業
球根の植え付けは8月下旬~9月上旬。
球根の堀り上げは必要はない。
休眠期(夏)は雨の当たらない風通しのよい場所に移動。
株が混み合ってきたら休眠時に掘り上げて植え替え。
■□■ 栽培者のつぶやき ■□■
💬2020/09/04
実にシンプルな容姿ではありますが…
日本ではほぼ流通が無い植物の実生に挑戦です。
正直、このレア感もポチリの動機ではありますw
また、少し南アフリカ(原産植物)から離れたい願望も…w
💬2020/11/14
2つ目の発芽を確認しました。
コレで発芽率は66%(2/3)で、今回の播種は成功!と言えそうです♪
あと1芽、100%の大成功!を目指して進みます。
💬2021/10/04
2株ともに発芽を確認。
💬2021/11/19
写真の株の草丈は10cm。
もう一つの株はその2/3ほどのサイズですが、葉が2枚出ています♪
11月上旬にマグアンプ小粒を1摘み与え、メネデールの定期施与は中止。
また、40ml(10mlスポイトで4回)の潅水で、底から水が出始めます。
💬2022/03/18
ジフィーポットのせいで排水性や通気性が良くないです。
環境改善を念頭に、今年は球根を掘り出そうと思います。
根張りも確認したいので、休眠も早い段階で掘ります。
球根とは初対面なので少し楽しみ♪
💬2022/09/09
豚糞(サイボクの豚糞堆肥「サンライト」)を小さじ1/2ほど撒いてから潅水を実施。
結局、今回の休眠では球根は掘り上げず、鉢も土もそのままw
今シーズンの成長具合を見て、次の休眠で鉢上げするか決めます。
💬2022/11/09
最初の発芽から2週間ほど遅れて、やっと2個目の芽が出てきました。
ステルンベルギアはヨーロッパ南東部からアジア南西部の乾燥地帯に数種が分布するヒガンバナ科キバナタマスダレ属の小球根植物です。
冬型の植物で、暑い時期は葉を全て落として休眠します。
1つの球根から2~3本の花茎を出しクロッカスに似た黄色い花を咲かせます。
日本ではルテア(Sternbergia lutea)が最もよく栽培されていまが、今回播種するシクラ(Sternbergia sicula)はその矮性種です。
地中海地方(ギリシャ周辺)原産で10㎝程度の草丈でルテアより葉が狭く花色がわずかに明るいようです。
ステルンベルギアは、ワシントン条約(CITES:サイテス)に指定されたためEU以外で流通することは滅多にないようです。
< USDA Hardiness Zone:7-9 >