1.ハラン
2021.3.10
ハランは料理の盛り合わせなどの仕切りに添えものとして使われ 飾り包丁など入れて料理を華やかにしてくれますが ハランそのものに抗菌作用があり 食中毒を防ぐ意味からも使われてきたようです。またその葉の美しさから生花などにも使われています。庭にあっても清々しい緑は安らぎを感じさせます。
そのハランの花をみつけました。
2.雄花?雌花?実?
2021.3.10
まず目にしたのは
うす紫色のつぼみのようなもの その横に緑色のマスカット大の球体
トウモロコシの種のようなものが散乱していた。
種は分かるが この二つは?
想像したことは 紫が雄花で 緑が雌花 同時に開花して受粉するのかもしれない。
3.たね
疑問は 開花すれば分かることなので待つことにする。
緑の球体が他にもあったので 半分に切ってみると種が入っていて すでに結実されたものでした。
緑の球体は ハランの実 ?
トウモロコシ様のものは 種 ?
4.開花
2021.3.15
開花した。
緑の球体に変化なし。
開花を待つ間にハランの花について調べた結果
1 薄紫は今年の花
2 緑の球体は昨年受粉し結実したもので今年の夏頃 虫の食害や腐食により種が放出される。
3 トウモロコシ様の種は一昨年結実 昨年夏放出されたもの
ということがわかった。
5.計測
花のサイズ 約2センチ
実のサイズ 約2.5センチ
種のサイズ 約7ミリ
6.花の着く位置
地下茎から伸びているのがわかる
7.経過の観察
2021.3.22
花から実 そして種 発芽など どのような経過をたどるのか定点観察をすることにする。
期間 2021年4月~2022年4月まで
8.変色
2021.3.29
虫の食害 ? 変色し欠落してくる部分がある
9.花が朽ちた
2021.4.3
花が朽ちたのか枯れたのか 食べられたのか
10.植木鉢の花
2021.4.3
植木鉢の花がわかりやすいのでこちらも観察に追加
ほぼ同じ頃に開花しているもの
11.植え木鉢の花
2021.4.23
よく見ないとわからないくらい茶色くなった。
写真を撮ってから 横にナメクジがくっついていたのがわかった。
ナメクジなどにより受粉されているという説。
ナメクジの好物なのか?
もう一方は 完全に枯れているが経過は観察する。
12.昨年の種がはじけた
2021.5.1
植木鉢
硬い緑色だった昨年の種が少し黄色くなってはじけてなかの種が見えた。
13.種がはじけた。
2021.5.1地植えの方も一個種がはじけた。
ダンゴムシがくっついていた。
14.はじけた種が消えた
2021.5.25
ダンゴムシが集まっていた。種は腐ったのかなくなった。
花の後変化なし
15.実は着くのだろうか
2021.6.24
花の後 実ができる気配なし。(他の花にも)
次回 著変あればレポートする。
16.種の放出
2021.8.31
久しぶりに観察 青かったすべての実がようやく熟し皮が破れ種が出てきた
花の後まだ実らしきものが現れない。
オレンジしるし 熟した実
白しるし 花のあと まだ実が見えない
17.再び花の季節
2022.3.7
もうそろそろ咲く頃かとハランの足元を見るとつぼみと実が出来ていた。
18.咲いた
2022.3.30
固かったつぼみが開きました。数個咲きました。
紫が今年の花で グリーンなボール状のものが実(種)
19.一年のまとめ
2022.4.30
ふりかえって。
・花と実が同時に見られるが 実は昨年結実したもので 熟すのに一年かかる。
・繁殖は 地下茎によっても増えていくが 結実した実は虫などにより破られ種が放出。条件がそろえば発芽する。
・花のあと定点で観察したが 受粉して実になる様子が観察できなかった。
結実するのは稀のようだ。
観察は続行しますが一先ずレポは終了します。有り難うございました。
突然見つけたハランの花 どのような経過をたどるのか定点観察記録をする