異種樹木の連理の枝を作りたい

雑草
雑草さん
植物名 サルスベリ
品種名 サルスベリ赤花とシマサルスベリ白花の連理の木
地域 茨城県 場所 栽培形態 地植え
日当たり 日なた(一日中) 満足度
ジャンル 樹木類

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

異種樹木の連理の枝を作りたい

異種樹木の連理の枝を作りたい

作成日:2022/02/19
最終更新日:2022/02/23

シマサルスベリとサルスベリで連理の枝を作る

  • サルスベリどうしの枝の一体化 1

    1

  • サルスベリどうしの枝の一体化 2

    2

  • サルスベリどうしの枝の一体化 3

    3

  • シマサルスベリとサルスベリの枝の一体化

    4

  • シマサルスベリの徒長枝と幹の一体化

    5

  • シマサルスベリ徒長枝とサルスベリの一体化

    6

  • サルスベリの樹皮の更新

    7

1.サルスベリどうしの枝の一体化 1

異種樹木の連理の枝を作りたい サルスベリどうしの枝の一体化 1
サルスベリの枝同士を接触させたまま成長させて枝同士がいったいになった状態。まだ木が若いころに、左の枝(写真下半分の中央)が右に倒れかかったのでワイヤーで左に引っ張っった。
右の枝(右側)も右に倒れたので、左の枝とからませ。成長するとワイヤーより上部で二つの枝がくっつき一体になる。
さらに成長し、ワイヤーをはさんでその下まで一体になった。

2.サルスベリどうしの枝の一体化 2

異種樹木の連理の枝を作りたい サルスベリどうしの枝の一体化 2
樹高が3mを越えてきて、また右に倒れてきたので、TVアンテナケーブルで左へ引っ張っておいた。
ケーブルの位置は右へ伸びた枝の間で、この上下の枝を接触させておいたところ、上下の枝がケーブルを挟んだまま一体になった。
幹は上の枝の少し上で切り詰めた。

3.サルスベリどうしの枝の一体化 3

異種樹木の連理の枝を作りたい サルスベリどうしの枝の一体化 3
上記1と2以外にも徒長枝が出るごとに、幹や枝に接触させておき、一体化した。このため枝や幹同士がくっついたり離れたりを繰り返して幹は複雑な構造になった。

4.シマサルスベリとサルスベリの枝の一体化 注目!

異種樹木の連理の枝を作りたい シマサルスベリとサルスベリの枝の一体化
緑色がシマサルスベリ。黄色がサルスベリ。
シマサルスベリの幹が▲で、徒長枝を矢印で示す
①シマサルスベリの徒長枝はシマサルスベリの幹から出た部分が下方の小さい横向きの矢印2個
②徒長枝がシマサルスベリと一体化した次が上向きの矢印(シマサルスベリの幹とサルスベリの幹の間)
③徒長枝がサルスベリの幹と一体化した次が、右側の大きい矢印。
徒長枝が出たときの太さは①>②>③、
一体化後は①<②<③

5.シマサルスベリの徒長枝と幹の一体化

異種樹木の連理の枝を作りたい シマサルスベリの徒長枝と幹の一体化
これまでの写真の反対側から見ています。
シマサルスベリの幹にシマサルスベリの徒長枝が接触して一体化した様子。まだくっついた程度で完全とはいえないが。徒長枝の下方(一体化以前)よりも、徒長枝の上方のほうが太いのがわかる。

6.シマサルスベリ徒長枝とサルスベリの一体化 注目!

異種樹木の連理の枝を作りたい シマサルスベリ徒長枝とサルスベリの一体化
シマサルスベリ徒長枝を百日紅の幹と枝の間に挟んでおいたものが成長して3者が一体になった様子。
黄色の●がサルスベリの幹で黄色の矢印がサルスベリの枝。
緑色の矢印がシマサルスベリの枝。
シマサルスベリの徒長枝は一体化以前(右側緑色矢印)よりもサルスベリとの一体化後(左側大きい矢印)が圧倒的に太くなっている。明らかにサルスベリの枝と幹から栄養を貰ってシマサルスベリの徒長枝が成長している。

7.サルスベリの樹皮の更新

異種樹木の連理の枝を作りたい サルスベリの樹皮の更新
サルスベリは毎年古い樹皮がはがれて新しい樹皮に更新される。樹肌が緑色の部分は新しい樹皮。
これは幹や枝が一回り大きくなり新しい年輪をきざむためであり、またこのことによって、枝同士が一体化しやすいと考えられる。
シマサルスベリもサルスベリの樹皮の更新時に樹皮が更新する。
一体化した部分の樹皮の更新が始まると、枝ごと別々の年輪が一つの年輪となるわけで、年輪を重ね枝同士は一体となったものが連理の枝です。

開花期

収穫期

わたしの育て方

①栽培環境は日当たりくらいで特に考慮してない。元気に成長するよう見守る。
②作業は同属異種のサルスベリとシマサルスベリの幹や枝を互いに接触させたまま成長を促す。
③同様にサルスベリだけで幹と枝を接触させたり、シマサルスベリだけで幹と枝接触させて成長を促す。
④数年で枝が太くなってくると接触部分がくっついて離れなくなってくる。
⑤さらに成長すると接触部分が肉盛りしたように完全に一体となって強固なつながりとなる。
⑥この一体となった部分もふくめ枝全体が成長して太くなってくると、一体部分の二つの枝の年輪が共通になる。連理の枝の完成。
現在は幹や枝が一体になった状態で、これから一体となった部分が成長してくると年輪も共通なものとなることが期待されます。
連理の枝とはWijipedeaによると次のように説明されています。【2本の 樹木 の枝、あるいは1本の樹木の一旦分かれた枝が癒着結合したもの。 自然界においては少なからず見られるが、一つの枝が他の枝と連なって理(木目)が通じた様が吉兆とされ、「縁結び」「夫婦和合」などの象徴として信仰の対象ともなっている。 なお、違う品種同士でも連理となる場合もある。 日本での記録として、『 続日本紀 』 和銅 5年( 715年 )3月19日条に、「美濃国 が木連理(表記は原文ママ)と白雁を(朝廷に)献じた」と記述があり、早くから日本でも献上品とされていた。 この他、 天平 3年( 731年 )美作国 から連理の木を献上したことが記され、祥瑞とされた】とあります。
また長恨歌の117行目と118行目に
 【天に在りては願はくは比翼の鳥と作(な)り
 地に在りては願はくは連理の枝と為(な)らんと】とあります。まさに連れ合いとの理想の姿を言い表していると思います。さらに旧約聖書の初めのころには以下の通り書いてありまして、夫婦となることの意味がはっきりと示されています。【2の19 神である主が、土からあらゆる野の獣と、あらゆる空の鳥を形造られたとき、それにどんな名を彼がつけるかを見るために、人のところに連れて来られた。人が、生き物につける名は、みな、それが、その名となった。
2の20 こうして人は、すべての家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名をつけたが、人にはふさわしい助け手が、見あたらなかった。
2の21 そこで神である主が、深い眠りをその人に下されたので彼は眠った。それで、彼のあばら骨の一つを取り、そのところの肉をふさがれた。
2の22 こうして神である主は、人から取ったあばら骨を、ひとりの女に造り上げ、その女を人のところに連れて来られた。
2の23 すると人は言った。「これこそ、今や、私の骨からの骨、私の肉からの肉。これを女と名づけよう。これは男から取られたのだから。」
2の24 それゆえ、男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。】
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