1.サルスベリどうしの枝の一体化 1
サルスベリの枝同士を接触させたまま成長させて枝同士がいったいになった状態。まだ木が若いころに、左の枝(写真下半分の中央)が右に倒れかかったのでワイヤーで左に引っ張っった。
右の枝(右側)も右に倒れたので、左の枝とからませ。成長するとワイヤーより上部で二つの枝がくっつき一体になる。
さらに成長し、ワイヤーをはさんでその下まで一体になった。
2.サルスベリどうしの枝の一体化 2
樹高が3mを越えてきて、また右に倒れてきたので、TVアンテナケーブルで左へ引っ張っておいた。
ケーブルの位置は右へ伸びた枝の間で、この上下の枝を接触させておいたところ、上下の枝がケーブルを挟んだまま一体になった。
幹は上の枝の少し上で切り詰めた。
3.サルスベリどうしの枝の一体化 3
上記1と2以外にも徒長枝が出るごとに、幹や枝に接触させておき、一体化した。このため枝や幹同士がくっついたり離れたりを繰り返して幹は複雑な構造になった。
4.シマサルスベリとサルスベリの枝の一体化
緑色がシマサルスベリ。黄色がサルスベリ。
シマサルスベリの幹が▲で、徒長枝を矢印で示す
①シマサルスベリの徒長枝はシマサルスベリの幹から出た部分が下方の小さい横向きの矢印2個
②徒長枝がシマサルスベリと一体化した次が上向きの矢印(シマサルスベリの幹とサルスベリの幹の間)
③徒長枝がサルスベリの幹と一体化した次が、右側の大きい矢印。
徒長枝が出たときの太さは①>②>③、
一体化後は①<②<③
5.シマサルスベリの徒長枝と幹の一体化
これまでの写真の反対側から見ています。
シマサルスベリの幹にシマサルスベリの徒長枝が接触して一体化した様子。まだくっついた程度で完全とはいえないが。徒長枝の下方(一体化以前)よりも、徒長枝の上方のほうが太いのがわかる。
6.シマサルスベリ徒長枝とサルスベリの一体化
シマサルスベリ徒長枝を百日紅の幹と枝の間に挟んでおいたものが成長して3者が一体になった様子。
黄色の●がサルスベリの幹で黄色の矢印がサルスベリの枝。
緑色の矢印がシマサルスベリの枝。
シマサルスベリの徒長枝は一体化以前(右側緑色矢印)よりもサルスベリとの一体化後(左側大きい矢印)が圧倒的に太くなっている。明らかにサルスベリの枝と幹から栄養を貰ってシマサルスベリの徒長枝が成長している。
7.サルスベリの樹皮の更新
サルスベリは毎年古い樹皮がはがれて新しい樹皮に更新される。樹肌が緑色の部分は新しい樹皮。
これは幹や枝が一回り大きくなり新しい年輪をきざむためであり、またこのことによって、枝同士が一体化しやすいと考えられる。
シマサルスベリもサルスベリの樹皮の更新時に樹皮が更新する。
一体化した部分の樹皮の更新が始まると、枝ごと別々の年輪が一つの年輪となるわけで、年輪を重ね枝同士は一体となったものが連理の枝です。
シマサルスベリとサルスベリで連理の枝を作る