1.一目惚れ
2017年5月6日 HC のガーデンセンターで出会い、一目惚れ。ヨーロッパで交配されたアツモリソウの一種ですが、名前までは分かりません。10センチのプラ鉢に九つの芽、そのうちの七つに花が咲いていました。鉢が入っていた箱には年々増えて行くかのようなイラストが載っています。
2.植え付け 1
5月15日 11日の-3℃を最後に、急激に気温が上がり、花が閉じた。背萼片が唇弁にかぶさって、ペリカンのようになっている。庭の西端の木陰に植えることにする。午前11時頃まで木漏れ日、以降は隣家の巨木やガーデンハウスの陰になり、シダが爆殖していた。長年隣家の落葉が堆積し、真っ黒な腐植土が出来ているので、土はそのまま使う。表土の下の粘土質を50センチ以上掘り起こし、瓦礫を入れて水はけを良くしておく。
3.植え付け 2
準備ができた場所に穴を掘る。大きさは直径40㎝、深さ25㎝程度。腐植土に二割程度火山礫を交ぜ、地表から10㎝の深さまで穴に入れる。穴の真ん中を円錐型に軽く盛り上げ、アツモリソウを載せて根を広げる。土を被せて軽く押さえる。水遣り後、モミの葉でマルチング
4.気温差
5月11日の最低気温はマイナス3℃、18日19日は32℃まで上がり、温度差が極端。花後、緑の葉をできるだけ長く育てることが翌年咲かせるために重要というので、葉が萎れてしまわないか心配。ナメクジ退治の粒を株の周りに播いておく。毎朝こと切れたナメクジが見つかるが、今のところ株は無事。
5.生長が始まる
2018年4月16日 新芽10本が伸び始めた。同時にナメクジが徘徊、芽を齧り始めていたので、禁忌剤を撒く。暖冬で1月には芽が出たが、その後の寒波で凍り、茶色くなっていた。慌てて砕いたバークでマルチングし、無事に発芽。葉が枯れるのは秋だと思っていたが、去年は8月初旬に葉が枯れてしまった。10本出た芽のうち、咲く気がありそうなのは4本。
6.二度目の春
2019年3月27日 久々の更新です。去年は10本芽が出て、一輪だけ咲いた。その後は史上最高記録を更新し続けた酷暑、一昨年同様、8月末には姿を消してしまった。あの酷暑で枯れてしまったかと思ったが、今年も芽が出始めて、一安心。
7.咲きません
2019年5月6日 芽数は去年より減り、7芽。そのうち蕾を付けたのは0、一つも咲きません。今年の目標は出来るだけ長く肥培することです。
平氏一門栄耀栄華の話になるか、哀れな滅亡の物語になるか、全くの未知数ですが、アツモリソウの地植え栽培を記録しようと思います。滅びてしまっても『なるほど、こうすれば枯れるのね』という参考にしていただければ、と思います。
周知のように、袋状に膨らんだリップを敦盛が背負った母衣に見立てて、アツモリソウと呼ばれています。