多肉植物の生育タイプとは? 生育型別の育て方を知ろう!

多肉植物の生育タイプ

多肉植物は、春秋型種夏型種冬型種と、生育する季節によって3つのタイプに分類されます。生育する時期には水や肥料を与えますが、それ以外の時期に与えると害になることがあります。育てている多肉植物の生育期をちゃんと知ることが、うまく育てるための第一歩です。

ただしサボテンは、3つの生育タイプに分類されないので注意してください。栽培方法は、そのほとんどが多肉植物の夏型に準じます。

春秋型

生育適温は10~25℃。春と秋に生育し、夏は生育が緩慢になり、冬は休眠する。蒸し暑い夏は断水をして強制的に休眠させると、根腐れ防止になり株が傷まない。冬の休眠期も水やりを控え、1か月に1~2回葉水を。

代表的な種類:ハオルチア、エケベリア、セダム、センペルビウム、パキフィツム、ペペロミア、クラッスラ(春秋型)

夏型

生育適温は20~30℃。夏に生育し、春秋は生育が緩慢になり、冬は休眠する。高温を好む一方で極端な過湿は嫌うので、夏は風通しのよい場所に置いて根腐れ防止を。生育が鈍るようなら水やりを控える。冬は水を断つ。

代表的な種類:サンセベリア、クラッスラ(夏型)、アロエ、カランコエ、アガベ、ユーフォルビア


冬型

生育適温は5~20℃。冬に生育し、春秋は生育が緩慢になり、夏は休眠する。低温を好むが、霜が降りるほどの寒さには弱いものが多いので、冬の夜は室内に取り込む。水やりは冷える時間帯を避け、晴れた日の午前中に。

代表的な種類:アルギロデルマ、アエオニウム、リトープス、オトンナ、プレイオスピロス、コノフィツム


教えてくれた人

教えてくれた人

長田 研(おさだ けん)
園芸研究家/静岡県のナーセリーで、サボテンや多肉植物などの生産、輸出入を手がける。海外の多肉植物事情にも詳しく、年1回は北・中米などへ足を運ぶ。


*この記事は『NHK趣味の園芸』テキスト2018年2月号に連載された記事を再構成したものです。
*写真/成清徹也

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!