第3回 ビカクシダは風でつくる ― 今、熱い植物アーカイブ
ここ数年、グリーンを取り入れた個性的なインテリアに欠かせない植物となっているビカクシダ。ビカクシダはプラティセリウム・ビフルカツムの和名だが、プラティセリウム属の属名の和名でもある。ビカクとは鹿の仲間の角の意味で、ビカクシダは英語ではstaghorn fernと呼ばれる。
木や岩壁に着生しているビカクシダの本来の姿を楽しめるのは、コルクや焼杉などの板に着生させたものだろう。
「種類によって姿に特徴があるけど、それぞれの個性を引き出そうと思ったら、しっかり風に当てないとね」そう語るのは、ビカクシダの仲間を収集、生産している栽培家、杉山拓巳さん。
「水や肥料、日当たりが十分でも、風にしっかり当たっていないと、葉が柔らかくなって、葉に入るしわなどの種類ごとの個性がしっかり出ない」
風が当たって葉が揺れたりすることがストレスになり、株が引き締まり、品種の特徴がよく出るのだという。こうすることで、適度な大きさをキープすることも可能だそうだ。
杉山拓巳(すぎやま・たくみ)
熱帯植物栽培家。愛知県で熱帯性植物の生産を行う。現代人のライフスタイルに合った植物の楽しみ方の研究、提案なども行っている。
撮影/田中雅也 編集/土屋 悟 撮影協力/法花園
『NHK趣味の園芸』テキスト大好評連載「今、熱い植物」アーカイブ
この記事は『趣味の園芸』2017年6月号「今、熱い植物」を編集、抜粋したものです。
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