今、熱い植物「インドアグリーン」

インドアグリーン

第18回 インドアグリーン最前線 ― 今、熱い植物アーカイブ

人が長く過ごす場所をグリーンで快適に

グリーンで空間を彩ることは個人だけでなく、公共施設、商業施設などでも広く行われている。企業の社屋でも、イメージ向上のために、エントランス付近の植栽に力を入れているところも少なくない。

「これまではそうした『外向き』の緑化を行う企業が多かったのですが、最近は『内向き』の緑化をしたいという企業がふえています」

そう語るのは屋内外の緑化を手がける企業、パーカーズのブランドマネージャー、梅澤伸也さん。これまで企業が社屋で行う緑化といえば、取引先やユーザーから見える部分をグリーンで飾るために行われることが多かった。

「しかし今は、自社の従業員が仕事をするオフィスを緑化したいという企業がふえています。ストレスを軽減し、快適に仕事ができる環境を整えようという考えからです」

身の回りにグリーンがあると気持ちが和らぐというのは、多くの人がうなずけるところだとは思う一方、昔ながらの観葉植物レンタル業と何が異なるのだろうか。

「私たちは『緑視率』というものを基準に、ある広さに対して、どのくらいの植物があればストレス軽減効果があるのかということを算出しています。その植物に対して光、水、通風などをどうするか。既存の建物の屋内の緑化をすることもありますが、可能であれば設計の段階から空間プランニングに参加し、緑化デザインを考え、施工までを行います」

梅澤伸也

梅澤伸也(うめざわ・しんや)

空間デザイン事業部門ブランドマネージャー。花の小売業を行う企業の中で室内緑化を扱う部門を立ち上げ、運営、指揮をとる。


梅澤さんのオフィスに配置されているグリーン

オフィスの窓際に植えられたガジュマル
オフィスの窓際に植えられたガジュマル。「屋内側からLED照明で光を補えば屋内にシンボルツリーを植えることもできます」(プランツコーディネーター 児玉絵美さん)
植物は信頼できる優秀な生産者と共同で企画をし、生産してもらっている。こちらのガジュマルは千葉県の泰東園に育ててもらった樹齢30年のもの。
オフィス
オフィスには、自然と視線の向くところにグリーンが配置されている。
エバーフレッシュ
エバーフレッシュやシダが植え込まれたローテーブル。

撮影/田中雅也 編集/土屋 悟 取材協力/parkERs

『NHK趣味の園芸』テキスト大好評連載「今、熱い植物」アーカイブ
この記事は『趣味の園芸』2018年9月号「今、熱い植物」を編集、抜粋したものです。

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