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クリスマスローズが主役になれた理由!?~「第20回クリスマスローズの世界展」から

クリスマスローズが主役になれた理由!?~「第20回クリスマスローズの世界展」から
こんなに多彩!! クリスマスローズ

「主役はクリスマスローズ」というフレーズのもと、クリスマスローズを大特集した『趣味の園芸』2月号が現在、発売中ですが、2月18日から開催されるイベント「第20回クリスマスローズの世界展」では、その主役ぶりを見ることができそうです(会期は20日まで)。

 

日本クリスマスローズ協会がスタートしたのは1988年2月、今年で25年目です。今でこそクリスマスローズの名は広く浸透しましたが、かつてはクリスマスの頃に咲くニゲル(冬咲き種)と早春から春に咲く春咲き種のオリエンタリスハイブリッド、有茎種のフェチダスとアーグチフォリウスなどが主なラインナップでした。オリエンタリスハイブリッドはキリスト教のレント(四旬節)のときに咲くことから、古くはレンテンローズの名でも親しまれていました。

 

当初、クリスマスローズの改良はイギリスの育種家が大きく貢献しました。ヘレン・バラード、エリザベス・ストラングマンという名前、アシュウッドというナーセリー名を記憶している園芸ファンも多いのではないでしょうか。当時、クリスマスローズの情報やノウハウを得るために、日本の育種家やナーセリーはずいぶん渡英していたものでした。

(『趣味の園芸』2月号内の記事「二人のヘレボルス女王」では、現在のクリスマスローズブームの源流となった、イギリスの二人の女性育種家、ヘレン・バラードとエリザベス・ストラングマンにまつわる秘話を紹介しています。)

 

クリスマスローズの原生地はヨーロッパからバルカン半島、中央アジアかけての一帯で、現在、亜種を含めて原種が25種類ほど知られています。これら原種に加え、中国の高地を原生地とするチベタヌスが交配に利用されて、ヨーロッパをはじめ、日本、アメリカ、オーストラリアやニュージーランドなどでも育種と改良が進んでいきました。

 

黒花、花弁の模様、ゴールド(黄花)系、さらにはダリアのような多弁の花、美しいカラーリーフのクリスマスローズも登場しました。クリスマスローズ熱は多種多彩な花を生み出していったのです。今日、日本のクリスマスローズは世界の最前線といってもよいほどだそうです。とりわけ、洗練された花や小さい花、小型のものなどは欧米とは異なる趣を呈しています。

 

その昔、地味な脇役として認知されていた花が、華やかな主役としてセンターに躍り出たクリスマスローズ。今回のクリスマスローズの世界展」では、新花コンテストなど例年の展示に加え、海外のクリスマスローズグッズも並びます。主役となったクリスマスローズを支えるアイテムを、実物で見ることができる内容になっているようです。

(取材協力:日本クリスマスローズ協会

 

◆第20回 クリスマスローズの世界展

開催期間/2022年2月18日(金)~2月20日(日)

会場/東京・池袋 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4階 展示ホールA

公式サイト >

 

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「クリスマスローズの世界展」での新花コンテスト。例年、展示会の注目の的(写真は2020年のもの)

 

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「クリスマスローズの世界展」では、日本クリスマスローズ協会会員が丹精した花がずらり(写真は2020年のもの)

 

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クリスマスローズの理想の環境。落葉樹林のもと、早春は花ざかり(新羽・花光園風のガーデン)

 

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【不定期連載】 園芸LOVE 原田が行く

「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』シニアエディター・原田による園芸エッセイです。

 

★『趣味の園芸』テキスト2022年2月号

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2月号の内容はこちら

 

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