大量収穫をねらおう! 土の中で育つラッカセイ
育ち方がとってもユニークなラッカセイ。上手にできたかは掘ってみてのお楽しみです。肥料の量に気をつけて、大量収穫をねらいましょう。マメ科野菜は、肥料が多すぎるとつるボケしてさやのつきが悪くなります。
恵泉女学園大学副学長の藤田 智(ふじた・さとし)さんが、大粒&大量収穫のコツを教えてくれました。
ラッカセイ 大粒&大量収穫のコツ
【ポイント1】元肥~半分、熔リン~をプラス
根に共生する根粒菌(こんりゅうきん)がチッ素分を提供してくれるので、マメ科野菜は少ない肥料で育ちます。元肥(もとごえ)の化成肥料は通常の野菜の半分量にして、花やさやのつきをよくする熔(よう)リンを加えます。
【ポイント2】べたがけで鳥害予防
タネは鳥に食べられやすいので、タネまき後、不織布をべたがけして防ぎます。不織布は、本葉が出たら外します。
【ポイント3】子房柄を切らない管理を
花が咲き始めたら、中耕・土寄せをやめます。地中に潜った子房柄(しぼうへい)を、クマデやクワで切断しないためです。
★ラッカセイの豆(実)はどこにできる?
花が落ちたあとに子房柄という細い枝が伸びて土に潜り、その先にさやができることから、「落花生」の名がついたといわれています。土に突き刺さる子房柄、土の中から出てくるさやなど、ユニークな育ち方を観察してみましょう。
●タネまきと収穫の時期(目安)
暖地 タネまき/4月中旬~5月下旬 収穫/9月中旬~10月上旬
中間地 タネまき/5月上旬~6月上旬 収穫/9月下旬~10月中旬
寒冷地 タネまき/5月中旬~6月中旬 収穫/10月中旬~10月下旬
『やさいの時間』テキスト6・7月号では、ラッカセイの栽培について詳しく紹介しています。
テキスト『やさいの時間』2022年6・7月号 亜美・太陽のベジ・ガーデン「土の中で育つ豆 ラッカセイ」より