今月スタートできる野菜【プランター編】つるなしインゲン
タネまきから収穫まで、約50日。プランターでつるなしインゲンの栽培に挑戦してみませんか? 今がスタート適期です。
インゲンには、つるあり種とつるなし種がありますが、プランターではコンパクトに育つつるなし品種がおすすめ。タネからの栽培も簡単で次々にさやがつき、大満足です。園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんが、栽培のポイントを教えてくれました。
つるなしインゲン 栽培のポイント
タネの向きをそろえてまく
マメ科のタネは、へそ(タネのくぼみの部分)から根が出る。この部分を下に向けてまくと、発芽がそろいやすい。また、インゲンのタネは細長いので、タネの長い辺が平行になるように向きをそろえると、双葉の向きもそろって管理しやすい。
タネまき後は鳥よけ対策を
マメ類のタネは、鳥の大好物。タネまき後は防虫ネットをかけて、鳥に食べられないよう対策をする。ネットは、間引きまでかけておく。
発芽まで水をやらない
マメ科などの大きなタネは、急激に水を吸うと発芽不良を起こしやすい。発芽まで水やりは不要。その代わり、タネまき前に土にたっぷりと水をかけて湿らせておく。
1か所2本で収穫量アップ
タネの発芽率は100%ではない。1か所につき4粒ずつタネをまき、初生葉(しょせいよう)が出たら2本になるように間引いて、収穫まで育てる。2本のまま育てることで株が支え合って生育がよくなるうえに、収穫量が増えるメリットがある。
●タネまきの時期(目安)
暖地...3月下旬~9月上旬
中間地...4月上旬~7月下旬
寒冷地...4月中旬~7月上旬
『やさいの時間』テキスト6・7月号の「今月スタートできる野菜 プランター編」では、ほかにも今がスタート適期の野菜とその育て方を紹介しています。
テキスト『やさいの時間』2022年6・7月号 「今月スタートできる野菜 プランター編」より