元気がないバラの回復法~連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」第6回(2022年9月号)
はじめてバラを育てる人に向けて、バラとのつき合い方、季節ごとのお手入れをやさしく解説するテキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」。
「難しそう」「枯らしてしまいそう」と二の足を踏んでいる初心者さん、大丈夫です! 松尾さんと一緒に、バラのある暮らしを楽しみましょう。
9月号掲載、第6回の内容をご紹介!
第6回「元気がないバラの回復法」
人間と同じように、バラも夏の猛暑の疲れなどが、9月になって出てくることも。今月は、バラのお疲れのサインと、そうなった場合の回復法を紹介します。慌てずに早めにケアしてあげれば年に何回も咲くバラは、秋の花も楽しめます!
Q.夏ごろから元気がありません。元に戻るでしょうか?
A.まずはバラの健康チェックをしましょう
バラが調子を落としてしまうのは、珍しいことではありません。プロでも、毎年100点満点で育てるのは困難な品種もあります。お住まいの地域や気候、環境などさまざまな条件によって、うまくいったり、いかなかったりということもよくあります。
まずは、みなさんのバラが今どんな状態か、健康チェックをしてみましょう。下の図に該当する要素があれば、調子を落としている状態ですが、一度弱ったからといって、取り返しがつかないことはほとんどありません!
回復の見込みは十分ありますので、あせらず落ち着いて対処しましょう。
Q.葉が減ってほとんど丸坊主です。枯れないでしょうか...。
A.新しく出てきた葉を病気と害虫から守ればアッサリ回復します!
「バラを弱らせてしまった」というのはショックかもしれませんが、バラは弱るのが早い反面、適切に対処すれば回復も早い植物です。
バラが弱るのは、葉が減ってしまうことが大きな要因です。「葉が減る=支える根の活動が衰える=株が弱る」という流れです。特に多いのが、葉に黒い斑点が生じる黒星病で葉を落としてしまうケースです。
ただ、幸いなことにバラは新しい葉が出てくるのも早く、新しい葉を病気や害虫から守ることができれば、アッサリ回復してくれます。
――松尾さんからの9月の一言
大丈夫、元気になります!
バラは天候の影響を受けやすく、特にこの季節は高温や台風などの影響で傷んでしまうこともよくあります。今回は、バラの生育不良に落ち着いて対処する方法を解説します。
9月号では、バラの回復法について、松尾さんがやさしく解説します。
★この号に掲載されています
松尾 祐樹(まつお・ゆうき)
京都・洛西の総合園芸店「まつおえんげい」の4代目。ポピュラーな草花からバラをはじめとした専門性の高い植物までさまざまな植物を熟知。バラの楽しみ方、育て方をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル(ガーデンちゃんねる)でも大人気。昨年登録者10万人を突破。
★テキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」
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