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「素敵な寄せ植え、もっと見たいです!」井上先生にリクエストしてみた!趣味の園芸10月号こぼれ話【前編】

「素敵な寄せ植え、もっと見たいです!」井上先生にリクエストしてみた!趣味の園芸10月号こぼれ話【前編】

ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」で読める「テキストこぼれ話」。『趣味の園芸』テキストの特集内容に関連して、誌面で紹介しきれなかった情報をお届けします。

 

10月号「球根×パンビオで 春を夢見る寄せ植え」で、パンジー、ビオラとさまざまな球根でつくる、夢見るような寄せ植えを披露してくださった井上まゆ美さん。神奈川県横浜市で、球根や草花の苗、多肉植物の販売や、個人庭や公共スペースのガーデンデザインと花壇管理、寄せ植え教室の開催などさまざまに活躍されています。

今回誌面で紹介した以外にも、『趣味の園芸』のために、素敵な寄せ植えを制作していただきました。
まずは下の、題して「赤の寄せ植え」!

 

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大輪の八重のチューリップを中心に、白く小さな原種チューリップと元気色のビオラがにぎやかに囲む。(撮影:田中雅也)

 

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「赤の寄せ植え」の配置図

A チューリップ'イエローポンポネット' 3球
B 原種チューリップ'アニカ' 6球
C ビオラ ももか 'しゅいろ' 3株
D タイム'ドーンバレイ'
E カレックス'ブロンズカール'

 

「黄色い八重のチューリップを主役にした寄せ植えです。色のつながりを意識して、黄色のリーフや、赤色のビオラでも花の芯が黄色いものを選んでまとめました。主役のチューリップのほかに、原種チューリップの'アニカ'を入れることで、動きをだしています」

寄せ植えを仕込んだのは12月上旬。背の高いカレックスを中心に、周囲をビオラや黄色のリーフで飾って、これでも十分素敵な寄せ植えですが、春になりチューリップが咲きだすと、にぎやかな楽しさが生まれますね。

 

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12月の植えつけ直後の状態。アクセントと色のつながりを意識して入れた赤紫色のヒューケラ(右端)と黄色のオキザリス'黄昏'(左端と中央奥)は、寒さで春を迎える前に傷んでしまったので、抜いてタイム'ドーンバレイ'3株に入れ替えた。(撮影:田中雅也)

 

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主役の八重咲きチューリップは、鉢の中央にカレックスを据えたら、球根を周囲に配置。小さな原種チューリップのほうは球根が小さいので、ビオラなどの苗を植えこんだあと、指で穴をあけて押し込む。(撮影:田中雅也)

 

さらにもう1鉢、題して「青の寄せ植え」!

 

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こぼれるように大きく育ったビオラの隙間から、ムスカリと原種チューリップが顔を出す。(撮影:田中雅也)

 

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「青の寄せ植え」の配置図

A 神戸ビオラ リトルバニー ブライト・パープル 3株
B ムスカリ'ベビーズブレス' 12球
C 原種チューリップ・トルケスタニカ 5球
D ヘデラ'雪の華' 3株

 

「小さな花がもりもり育つ、神戸ビオラ リトルバニーを使って、青系のかわいらしさを追求した寄せ植えです。軽やかな色合いのムスカリ'ベビーズブレス'のスカイブルーと、枝咲きの原種チューリップ・トルケスタニカのツンツンした葉っぱが変化をだしています」

 

こちらも12月上旬に植えつけていただいたものですね。ムスカリや原種チューリップのような小さな球根は、苗の植え込みが終わったあと、隙間に押し込むように植えればいいので、比較的簡単に感じました。ヘデラは、根鉢が大きく、茎の本数もあったので、植え込みやすいよう根鉢を割って、小さくして使いましたね。

 

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ヘデラは丈夫なので、植え込みやすいサイズに小さく割って使ってもOK。(撮影:田中雅也)

 

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苗の隙間に原種チューリップ・トルケスタニカの球根を押し込む。(撮影:田中雅也)

 

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植え込み終わったところ。このあと春までビオラなどに水やりするペースで管理。(撮影:田中雅也)

 

パンジーやビオラに秋植え球根を仕込んで、春からは違う景色になる寄せ植え。やってみたくなりました!
「秋になると園芸店の店先には秋植え球根が並んで、目移りしてしまうほど。でも、植えても咲くのは半年先の春。球根だけで植えていると、春まで地上部がないので、特に鉢植えでは水やりを忘れてしまいがちです。そんなときパンジーやビオラなど、冬も咲き続ける花と一緒に植えておくと、水やりを忘れてひからびさせてしまう心配がありません。冬の間じゅう、春を夢見てワクワクできる寄せ植えはおすすめですよ!」

 

後編では、上手な球根寄せ植えを作るコツや、井上さんが球根にハマった理由などもお伝えします。

後編に続く!

 

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井上まゆ美(いのうえ・まゆみ)

園芸家/横浜市で球根植物や多肉植物などを中心に生産・販売。寄せ植えやハンギングバスケットの講習が人気で、個人庭や公共スペースのガーデンデザインや施工も手掛ける。『簡単DIYでできる花壇と寄せ植え』(主婦の友社)をはじめ、著書多数。

(撮影:田中雅也)

 

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テキストこぼれ話」では、『趣味の園芸』テキストの特集に関連して、担当編集者による講師へのインタビューなどをウェブ限定で公開しています(毎月2回更新予定)

 

『趣味の園芸』2022年10月号(9/21発売)

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園芸店がパンジーやビオラでにぎわうころ、そばにはかわいい球根も並んでいます。「植えつけ適期がぴったりだから、ぜひ一緒に楽しみましょう!」パンビオの鉢植えに球根を忍びこませて、春が待ち遠しくなる寄せ植えを、井上まゆ美さんが紹介してくれます。

 

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テキスト『趣味の園芸』2022年10月号

 

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