「プランターのイチゴがおいしくない」教えて!イチゴ栽培のギモン
みんな大好きイチゴ。かわいらしいその姿は、まさに家庭菜園界のアイドルです。おいしいイチゴを作るには、イチゴの育ち方を理解して、「栽培の基本」を守って適期に作業することが第一です。ここでは、イチゴ栽培のギモンを紹介します。
Q.一季なり、四季なりってなあに?
A.一季なりは年1回、四季なりは年2回収穫できる
自然の環境で、年1回実をつけるのが一季なりです。春に花を咲かせ、初夏に収穫できます。四季なりは、春と秋の年2回、花を咲かせて収穫できます。一般的に、一季なりのほうが実は大きくておいしいといわれますが、最近は四季なりのおいしい品種も増えています。栽培の基本は同じですから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Q.花は立派なのに実が大きくならない
A.霜や雪の被害の可能性も
開花直後に霜や雪にあったのではないでしょうか。イチゴの花は、霜が降りる3℃以下の低温に5時間以上当たると、傷んで中心が黒くなり、充実した実になりません。
Q.プランターのイチゴがおいしくない
A.茎を傷めた可能性も
プランターの外に実がぶら下がっていると、実の茎(果梗/かこう)が折れ曲がることがあります。果梗を通して養水分が実に送られるため、目に見えない程度の折れ曲がりでも味に影響します。ひもを張って茎を支えるなど、工夫をしてみてください。
果梗を大事にする。実が赤黒くつやがなければ、果梗が傷ついている可能性がある。(撮影:渡辺七奈)
『やさいの時間』10・11月号では、イチゴ栽培を大特集。基本の栽培法から食べ方、上級者向けの促成(そくせい)栽培までイチゴのことを幅広く紹介しています。
テキスト『やさいの時間』2022年10・11月号 「イチゴ完全攻略」より
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