今月スタートできる野菜【プランター編】イチゴ
次々に赤い実をつけるイチゴ。日当たりのよい場所で育てるほど、香りのよい実を収穫できます。園芸家の深町貴子さんが、プランター栽培のポイントを教えてくれました。
苗を植える向きに要注意
多くの苗には、株元にランナーの切り跡(親株から切り離した茎)が残っている。イチゴの実はランナーの切り跡の反対側につくので、切り跡をプランターの内側に向けて植えると、実がプランターの外側に垂れ下がってつき、収穫しやすい。
マルチングで泥のはね返りを防止
苗を植えたら、ヤシ殻チップなどで地表をマルチングする。土の乾燥を防ぐほか、水やりや降雨による泥のはね返りを防ぐため、実が傷みにくくなる。
生育に合わせて水やりを加減する
植えつけ後はたっぷり水をやるが、その後はやや控えめにして、根の活着と生育を促す。休眠中、株がロゼット状になったら、さらに控えめに。プランターを片手で傾けて軽くなっていたら、土全体が湿る程度に水をやる。開花後は再び、毎日たっぷり水をやって実を太らせる。
●植えつけと収穫の時期(目安)
暖地 植えつけ/10月下旬~11月下旬 収穫/4月下旬~5月下旬
中間地 植えつけ/10月中旬~11月中旬 収穫/5月中旬~6月上旬
寒冷地 植えつけ/9月下旬~10月中旬 収穫/6月上旬~6月下旬
『やさいの時間』10・11月号では、イチゴ栽培を大特集。基本の栽培法から食べ方、上級者向けの促成(そくせい)栽培までイチゴのことを幅広く紹介しています。
テキスト『やさいの時間』2022年10・11月号 連載「今月スタートできる野菜 プランター編」より
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