コンパクトなバラの冬剪定~連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」第10回(2023年1月号)
はじめてバラを育てる人に向けて、バラとのつき合い方、季節ごとのお手入れをやさしく解説するテキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」。
「難しそう」「枯らしてしまいそう」と二の足を踏んでいる初心者さん、大丈夫です! 松尾さんと一緒に、バラのある暮らしを楽しみましょう。
1月号掲載、第10回の内容をご紹介!
第10回「コンパクトなバラの冬剪定」
12月号では、つるバラの誘引と剪定の方法をお伝えしました〈つるバラのお手入れに挑戦~連載「教えて松尾さん!はじめてのバラ」第9回(2022年12月号)〉。今月はコンパクトな姿に育つ木立ち性のバラの冬剪定のコツを初めての方に向けてやさしく解説します。寒いのをちょっとガマンして思いきって枝をバッサリ切れば春に美しい花がたくさん咲きます。
Q.寒くてなかなか腰が上がりません。いつまで作業できる?
A.冬の剪定は「寒い間」ならいつでもOKです
温暖地の平地の場合、12~1月が最適期ですが、11月中旬~2月上旬の生育が鈍くなっている間なら、いつでもできると考えていただいて大丈夫です。寒い中での作業になりますので、日ざしのある暖かい日に腰を上げるとよいですね。
2月上旬を過ぎたり、気温が上がり始めてから剪定すると、多少花数が減ったり、開花期がズレたりする可能性はありますが、やらないよりはやったほうがよいです。適期に作業しなかったからといって、株が弱ることはほぼありません。気楽にチャレンジしてください。
Q.太い枝を切るのは勇気がいります。どこまで切っていい?
A.樹高の半分くらいで剪定すると豪華な花が咲きます
冬剪定は「不要な枝を減らす」のが目的です。枝が多いほどたくさん咲きそうですが、花が咲かない小枝が多いと、葉ばかりになりがちです。
木の大きさに対して豪華な花を多く咲かせるバラは、咲きやすいところまで切って、コントロールしてあげる必要があります。おおまかな目安は「株全体の半分くらいの高さ」です。株元付近まで切ると枝が古くて数も少ないですし、枝先付近だけ切っても、細く柔らかい未熟な枝が多く残ります。その中間の株全体の半分くらいが、ちょうどよい高さです。
――松尾さんからの1月の一言
バラは切ると咲く植物です!
木立ち性のバラは枝数も少なく、どこを切ればいいか判断が難しいかと思います。ですが、ポイントを押さえて、冬に思いきって剪定することが大切です。気軽にチャレンジしてみましょう!
1月号では、木立ち性のバラの冬剪定について、松尾さんがやさしく解説します。
★この号に掲載されています
松尾 祐樹(まつお・ゆうき)
京都・洛西の総合園芸店「まつおえんげい」の4代目。ポピュラーな草花からバラをはじめとした専門性の高い植物までさまざまな植物を熟知。バラの楽しみ方、育て方をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル(ガーデンちゃんねる)でも大人気。昨年登録者10万人を突破。
★テキスト連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」
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