【作業が楽しくなる園芸道具ガイド】ひもで固定する
植物を育てていると、ひもを使って植物などを固定する場面がよく出てきます。ひもを使うときのポイントと麻ひもを使った支柱への固定方法について、ご夫婦で園芸店を営む岡本直樹(おかもと・なおき)さん・由香里(ゆかり)さんに教えていただきました。
ひもを選ぶ&使うときのポイント
● ひもはできるだけ土にかえる天然素材のものを選ぶ
● 道具の使い分けは "植物を傷つけない"という視点で
● 結び方は日ごろから何度も練習して覚えよう!
植物に傷をつけない"ふんどし"
植物を支柱に固定する場合は、植物の茎と支柱が直接当たらないよう、間にひもを通してから結びます。これを私は"ふんどし"と呼んでいます。なお、最後の結び目には、男縛(おとこしばり)や女縛り(おんなしばり)〈男結び・女結びとも〉と呼ばれる方法があります。ほどけにくく見た目がきれいな結び方ですが、ここでは誰でも簡単にできる固結びで解説しています。
麻ひもを使った支柱への固定方法
1.支柱を立てたあと、茎と支柱のまわりを3~5周して、写真のように正面で左右に引く。
2.麻ひもの重なりを支点に右へ90度回転し、上下にする。右手で茎と支柱を押さえると作業しやすい。
3.上のひもを植物の茎と支柱の間にくぐらせる(写真は2周目の様子)。
4.後ろにまわしたひもを結び目の下から通して1周。これを3周以上行う。
5.後ろ側を見ると、茎と支柱の間に麻ひもが入り、緩衝材になっていることがわかる。
6.最後にゆるまないようしっかり結んで完成。成長でひもが食い込むので、年に1回は取り替えを。
結び目を裏側でつくれば、正面から見たときにすっきりした印象に。
(撮影:田中雅也 撮影協力:直香園芸)
★『趣味の園芸』テキスト連載「園芸道具ガイド」第10回では、固定する道具の種類や、ひもを活用して固定する方法について詳しく紹介しています。
★この号に掲載されています
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