まん丸きれいな中カブを作るコツ
寒さに当たってぐんぐん甘さを増すカブ。害虫が少ないこの時期に、まん丸&美肌&色白の中カブ作りにチャレンジしてみましょう! 恵泉女学園大学副学長の藤田 智(ふじた・さとし)さんが教えてくれました。
【ポイント1】白くてきれいなカブにするには、連作障害回避と害虫対策がカギ
厳寒期といえども、害虫への油断は禁物です。キスジノミハムシの幼虫は土の中に潜んで根を食い荒らし、カブの表面をデコボコにしてしまいます。対策としては、まずアブラナ科野菜の連作を避けること。さらに、防虫ネットで成虫の飛来を防ぐのもポイントです。
【ポイント2】3回の間引きで、大きくきれいな丸形に
根が十分に育つスペースを確保することで、カブは丸く大きく育ちます。適期を逃さず3回間引きし、最終的にマルチの穴1つにつき1本を育てます。間引く際にはむやみに揺すらず、残った株の根を傷つけないようにそっと引き抜きましょう。
【ポイント3】トリプル保温でとう立ちさせない
カブの成長を大きく左右するのが初期生育です。発芽後の双葉が寒さに当たると、とう立ちしやすくなるため、防寒対策をしっかり行うことが大切です。黒マルチと不織布、透明な穴なしシートのトンネルがけの3種類の資材を重ね、寒さから守りましょう。
『やさいの時間』2・3月号では、中カブの育て方について詳しく紹介しています。
★おかげさまで通巻150号!
テキスト『やさいの時間』2023年2・3月号 亜美・太陽のベジ・ガーデン「まん丸甘~い カブ」より