「青色は男性の嗜好色」と言われる。桃色を主色にするカトレアには原種、交配種を問わず、皆無。薄藤色の個体をセルレアと呼んで珍重する。セルレアカトレアは、原種に少数あり、交配種に少ない。セルレアの有力交配原種は、ボーリンギアナであるが、株張り大きく、茎丈≒50cm以上に生育しないと良花が観られない。交配種ポーチァはやや小ぶりであるが、茎丈≒40cm以上。交配種マリーエリザベスもパシフィクミッションも、茎丈≒50cmを越さなければ良花は観られない。マキシマも色彩薄く、巨大化必要のハンデをもつ。ワルセヴッチも巨大系で茎丈≒40cm以上。トリアネ、ルデマニアナは、コンパクトだが桃色主色。セルレアは異端児であり、草勢虚弱揃い。「男性の嗜好色」に的中していないが、そこが狙い目。洋蘭専門店のカタログはバラに似て、骨董品取扱いのスタイルでマニアを夢中の世界に誘う。