kittenさんの園芸日記
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いにしえから愛された日本の伝統色👸✨

2022/10/03
いにしえから愛された日本の伝統色👸✨ 拡大 写真1 いにしえから愛された日本の伝統色👸✨ 拡大 写真2 いにしえから愛された日本の伝統色👸✨ 拡大 写真3

当地でも朝晩はようやく秋の空気に包まれるようになってまいりましたが今日はまた日中、焼けつくような強い日射しの1日でした😣
今週後半にはさらに秋の深まりが感じられるとの予報です♪まあ、涼しくなってくれるのは嬉しいのですが極端な気温較差でちょっと身体がついていかないのも確かですね🌡️

仕事先の近くの公園でシオンの花が満開になってきています。うちの庭で育てているものは8月に入る頃から咲きはじめましたが開花した花がすぐに色褪せて白っぽくなってしまい、今年は見栄えがよろしくありませんでした。お写真のシオンはこの公園で植栽されているものです。

シオン(キク科)🌼🐝 写真1・2・3

キク科の中でも大きな世帯であるアスター属の
代表種である。中国東北部から朝鮮半島にかけてのエリアが分布の中心で、このほかにシベリア、モンゴル、ロシアの沿海州地域と日本の九州の限られた地域にのみ自生が知られている。茎は高さ60〜200㎝とこのグループの野菊ではかなり大きくなり、8〜9月に直径2.5〜3.5㎝の頭花をつける。葉は披針形(ひしんけい)と呼ばれる
大きくてやや細長いへら形で、下にいくほど大きくなり30㎝以上にも達するものもある。

シオンの和名の由来は諸説あって、中国名で紫苑(ジュオン)と呼ばれ、この漢名を日本読みにしてシオンになったとされる説や花の色に基づいて付けられたとされる説、花色ではなく、根が紫色をしているからとする説などがあるそうです🤔
また、秋の名月をこの花の間から眺めたことが由来なのか十五夜草(じゅうごやそう)の異名もあります。
中国では古くからせき止めなどの薬効があることが知られ、日本には薬草として渡来したと考えられているようです。花が美しいこともあって観賞用としても育てられてきたために各地で野生化しているのを見かけることがあります。
昔は野外で見られるシオンはすべてこれら栽培個体の逸出とされていましたが、近年では九州の限られた高原地帯や山麓にあるものは真の自生個体であると考えられています。
シオンは満鮮大陸系要素植物(満州と朝鮮からつけられた名称)と呼ばれるもののひとつで、これは中国大陸を本拠とする植物群でかつて日本列島が大陸と地続きであった頃に分布を広げ、気温の上昇とともに日本列島が島となったのちも生き残った植物たちのことです🗺️🌏😃
よく知られている満鮮大陸系要素植物ではキスミレやキキョウ、今が見頃のクマツヅラ科のダンギクがあります。


シオンは花の美麗さから古くより栽培され、今昔物語や枕草子、源氏物語など多くの古典文学にも登場しています✨そして日本の長い歴史の流れの中で名付けられた風雅な"伝統色"にもこのシオンの名が取り入れられた紫苑色(しおんいろ)という色が存在するそうです♪
伝統色といいますと、薄い葱の葉に因んだ浅葱色
(あさぎいろ)、黒みを帯びた艶やかな紅色の臙脂色(えんじいろ)、黒漆を塗った漆器のような深く艶のある漆黒(しっこく)などがよく知られていますね🌾
紫苑色は青みを帯びた淡い紫色で、シオンの花びらの色を象徴して名付けられたとされます。特に紫色を賛美した平安期には数ある紫の中でも上品な色味の紫苑色が女性たちに好まれたといいます。このような植物の名前が盛り込まれた伝統色には他に山吹色(やまぶきいろ)、露草色(つゆくさいろ)、茜色(あかねいろ)などがあります😃

いにしえの美しい色を愛でながらとても癒された1日でした😉

「いにしえから愛された日本の伝統色👸✨」関連カテゴリ

みんなのコメント(2)
  • 写真
  • 2022/10/10

こんばんは。
初めまして。

日本の伝統色の知識が大変お詳しいですね。

ムラサキという植物の根、紫根から作られると勉強しました。
その紫根から染めた紫根染めが、遣隋使によって日本に伝えられ、ムラサキの栽培が始まりました。
そして、その色は天皇や貴族にしか許されない高貴な色だったと学びました。

ムラサキのお花の色は、白いのですが、実物にはお目にかかったことはありません。
こちらのシオンとは、違う植物かなと思うのですが、
もしご存じでしたら、教えてくださると幸いです。

何れにしましても、今でも色彩の業界では、特定の色は、皇族方の装束の色として、一般には流通しない色として管理されています。

いにしえの美しい色は、日本人の豊かな感性の源に繋がっているような気が致します。
久々に色彩理論の復習をさせていただきました。

ありがとうございます。ほっとした顔

返信する

おはようございます、souryuさん🌾✨
はじめまして🙇

おっしゃる通り、植物のムラサキを原料として染め上げられた紫色は特に重厚で落ち着いた色味から本紫と呼ばれて貴族社会であった平安時代のみならず、江戸時代にも贅沢を禁じた奢侈(しゃし)禁止令で庶民の衣服としての着用が許されなかったと聞きます。現代においても紫綬褒章のように紫色が尊重されるのもそのような歴史的な背景があるからかも知れませんね🤔
シオンとムラサキはそれぞれ異なる植物で、紫色の原料のムラサキはムラサキ科の多年草で根の表面にあるシコニンといわれる色素成分が染料として用いられてきました。一方でシオンは薬草として古くから民間療法で使われてきた植物ですね♪
シオンは青みのある紫の花色が愛されてきたようです。
古くからの伝統色にはさまざまな植物に由来する風雅な名がつけられているものも多くてつい興味をそそられてしまいます😃

コメントくださいましてありがとうございます☺️

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