一日あとに

昨日は一日会議が入り、時間が来ても黙とうできなかった。
というか、例年であれば館内放送で黙とうを促された記憶があるが、それもなかった気がする。
結局、通勤時のラジオで震災特集を聞いた時間や、送別会の主賓が北陸出身の人だったので元旦の地震の話が出たり、仕事を引き継いだ先輩が3.11のとき建屋の5階で被災し机の下で腰を抜かしたと会話したり、こま切れに思いを馳せるのみとなった。

結局のところ、自分事になっていないのだと思う。
残酷なことだけれど、人は忘れる。
忘れたり、考えないようにすることで、日常を取り戻していくのだと思う。
覚えていたいとすればそれは、渦中の恐ろしさではなくて、その前にあった日々の営みなのではないかな。

日本にいる以上、生きているうちに自分も被災するかもしれないけれど、全国の被災地や将来の自分のために今できることはないだろうか…
など、とぎれとぎれに考えている。
せいぜい、スーパーでまだ微妙に低価格帯に抑えられている福島産しいたけを買ったり、昔輪島に旅行して買った輪島塗を取り出してポテトサラダを盛るくらいしかしてないのだけど。


ラジオNHK第1の震災特集では、石巻ガーベラのお話をしていました。
http://ishinomaki-gerbera.com/reconstruction.html
「花は咲く」で合唱していたアーティストの皆さんが、一輪ずつ手に持っていたガーベラ。
震災後、販路を絶たれた中で、避難所の彩りや死者への手向け花として、無料で提供していたそうです。

今できる震災への備えの話もしていました。
https://www.nhk.jp/p/rs/DXN681PPZ1/episode/re/ZWV8P1113J/
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まずは住居の耐震性を確かめ、必要に応じて耐震工事をすること。
石川県では耐震工事について100%の助成制度があったけれど、震災後の聞き取り調査では「一度大きい地震があったから、二度目はないものと思っていた」と回答する人も多かったそうです。
各地域の制度を確認し、住まいの耐震性を高めましょう。

2つ目に、お金をかけずにできることは「ものを減らすこと」。
大きい揺れにより、全てのものは吹っ飛び、自分に襲い掛かってきます。
なるべく家の中のものは減らしましょう。
お金を使って凶器を増やすのはやめましょう。
↑本当にこう言っていた
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1つ目の一度大きい地震があったから、二度目はない、というのは日本に住む以上あまりに楽観的な認識なのでは？と大臣に聞いてみたところ、そういう場合もあるがそうでない場合もあるので何とも言えないという回答だった。
内陸の活断層については調べが進んでいるが、連動して動く場合もあるし、毛細血管のような細かい断層についてはそもそも存在自体が確認されていないものも多々あるだろう。
また、今回の北陸地震の要因となったような海底面の活断層については、まだまだ調査が不足しているところも多々あるそうです。

日本においては、高度経済成長期のように大きな地震がなかった方が珍しかったので、日頃の備えが大切だということです。

そして、2つ目について、くうねるが年末年始に整理整頓を進めていたのは防災にもなっていたのだなと改めて思いました。
掃除・整理整頓は家事の中では軽視されがちですけど、実は非常時には命に関わるというのは、この本でも学んでいたことです。

↓辻直美『レスキューナースが教えるプチプラ防災』扶桑社
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%8C%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%97%E3%83%A9%E9%98%B2%E7%81%BD-%E8%BE%BB-%E7%9B%B4%E7%BE%8E/dp/4594083358/?_encoding=UTF8&pd_rd_w=zraGY&content-id=amzn1.sym.283d32d1-edfb-4c41-92c4-67698624ee7b&pf_rd_p=283d32d1-edfb-4c41-92c4-67698624ee7b&pf_rd_r=357-6720549-7048810&pd_rd_wg=w76sU&pd_rd_r=3f23d9ec-eda2-4629-917d-24ccb8913c05&ref_=aufs_ap_sc_dsk

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