高天山草園の草花　続編｜園芸日記byichan｜みんなの趣味の園芸

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昨日、訪ねた高天山草園で見かけた花で、現地では名前が分からなかったものがあったが、その名が今朝、分かったので、その紹介をすることにした。併せて、よく見かける二種も載せることにした。
写真１）　シラユキゲシ；　昨年、見かけなかった白い花が目についたが、すぐに何かが分からなかった。そこで、写真を撮って帰って、家で図鑑を見ていたら、"シラユキゲシ"だと分かった。この植物は、中国東南部の高原地帯原産のケシ科植物で、日陰を好むそうで、ここはまさに檜植林地で、好適地といったところだろう。ナツツバキなどに似た可憐な白い花が咲いているが、繁殖力がやたら強いようで、将来、"特定外来生物"とか"要注意外来生物"に指定されるかもしれない。
写真２）ドイツスズラン；　昨年あまり見かけなかったが、今年は10株ほどが見られた。背が高いところに花穂が伸びていて、花の中に赤みが見えたので、ドイツスズランとした。
写真３）カンアオイの花；　高齢のご夫婦がカンアオイの葉をめくって、花を見ておられた。奥さんが、"気持ち悪い花やなあ！"とおっしゃっていたが、旦那さんが、"江戸時代にはこれが流行っていたんやで、ムカデとかダンゴムシとかに受粉してもらっているんや"と説明されているのを聞いた。なにやら、ほほえましかった。ご夫婦が立ち去られた後、私も葉をめくらせてもらった。


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みんなのコメント（2）

四季 2024/05/04

和洋折衷ですね！

シラユキゲシ（シラユキソウと呼んでいました）：神奈川に住んでいた頃、父が裏山から移植したら抜いて捨てるほど繁殖しました。茎や根から赤茶色の液が出て、服などに着くと落ちません。抜いても抜いても地下茎で増えます。

スズラン：こちらではニホンスズランが多く自生していて、そろそろニョキニョキと芽ぶいて踏んでしまいそうです。保護しないと直ぐに減ってしまいます。
減ってきたので買って植えた、とドイツスズランを植えているお宅がいて、絶句しました。地下茎で増えるし、なぜまたドイツスズランを・・・多分違いをご存知ないのだと思います。

カンアオイも自生していますが、今年は花を見損ねました。説明の受粉は知らなかったけど、ウチの庭にムカデとダンゴムシいるのかなあ。神奈川では散々悩まされていたので標高が高くて寒いから居ないのだと思っていて、そうであってほしい。

アジュガも、母は十二単だと大切にしていましたね。
花に罪は無いので、他の山野草を弱らせない限りはあまりこだわらないけど、自分で育てたいのは和種です。
そこに元々居るものは、特に。

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ichan 2024/05/05

おはようございます。
シラユキゲシは、最初は何なのかわからなかったので、今回勉強になりました。

二ホンスズランは、私の住んでいる奈良県にはかつての南限地が車で１時間ほどのところにあって、去年も見に行きましたが、そろそろだと思います。"君影草"という別名があって、ドイツスズランより楚々として良いですよねえ。ドイツスズランは二ホンスズランより育てやすいようなので、園芸店などで売っているものはほとんどがドイツスズランだと言われていますが、それを知らない人も多いと思いますねえ。

カンアオイは古典園芸のひとつで、葉の模様がきれいなので、良いなあと思っていますが、花は少し不気味な感じがして、あまり鑑賞には向かないようにも思います。ムカデやダンゴムシがいなくても、アリのような地面を這って暮らしている生物に受粉させているそうですよ。この葉を食べるのが絶滅危惧種・ギフチョウなんですが、山から抜いてきて、黒い毛虫が出てきたら、昔の人も驚いたでしょうね。

園芸店でよく見かけるアジュガ(Ajuga　reptans)は、"西洋十二単"の名が付いていることがありますよね。山草園では"十二単"のラベルが差してあったのとよく見るアジュガの姿と違って、密生していなかったので、日本固有種の"十二単"の名で載せましたが、今見ると、白っぽい毛がないように見え"西洋十二単"のような気がしてきました。本来の"十二単"はAjuganipponensisなので、アジュガと名乗っても正しいでしょうが、これ、nipponensisなのかな？
ということで、コメントありがとうございました。

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