先月は、一昨年の立ち枯れから回復して、今年ようやく沢山のつぼみをつけていたパテンス系のクレマチス「ダッチェス•オブ•エジンバラ」が、開花を目前に再び立ち枯れてしまうという事件があり、急遽、代替の株を探しに千葉まで行くということがありました。モンタナ系、インレグリフォリア系の苗の他、見事な柿生(かきお)の開花株など、多くの魅力的な苗が並ぶ中、パテンス系は全く見当たらず。元々見つけた時も、たまたま偶然一鉢だけあった、という感じだったので、やっぱり無いのかなと諦めかけていたところ、一株だけあったのです。「ダッチェス」ではなかったですが、同じパテンス系の八重咲きの「庭の喜び」が!
この品種は私にとって新しいものでしたが、私の心はダッチェスの二度の立ち枯れという「庭の悲しみ」のどん底にありましたので、このクレマチスとの出会いは大変喜ばしく、気持ちが明るくなりました。及川フラグリーンさんという、岩手県花巻市の生産者さんによるオリジナル品種です。東北で作られているとなると、茨城の気候に馴染んでくれるかやや心配な部分はありますが、もしかしたら国産改良種であり、ダッチェスよりは、茨城の気候に馴染んでくれる可能性もあるのかもしれないと思い、「庭の喜び」でパテンス系にリベンジすることにしました。
多分、今回立ち枯れも2回目ですし、関東方面ではパテンス系はあまり売られていないというところから考えても、こちらの気候では、他の系統よりも難易度が高いのかもしれないですね。
本当は購入株の花芽は早く切ってあげて、苗の成長を優先した方が良いそうですが、早く花が見たくて、少しだけ咲かせました(写真1)。地植えにするのは来年以降として、今年は鉢植えで育てます。
多分、立ち枯れの原因も、細菌性のものではなく、天候の問題だと思うんですよね。まずは、日射。今年は11年周期の太陽の活動周期が頂点に達する年であるため、日差しが強い可能性が考えられます。ダッチェスは順調に成長していたところ、10日ほどの短い期間に豪雨→快晴→豪雨→快晴という天候が続きました。快晴になった時に、急に株全体がグッタリする症状が出て、二度目の豪雨後の快晴時に、ついにダメになってしまったんです。強い日差しと曇天のギャップに耐えられなかった可能性が一つ。
もう一つは、強い日差しもさながら、根が灌水している状態に耐えられなかった可能性も考えられます。割と水捌けはいい土壌ですが、粘土質の土砂も多いのが気になります。土砂降りのような雨が降るとすぐに根が酸欠になり、周りに水があるのに、水を吸えなくなってしまっているといった可能性も考えられる。
今後、そうした点に留意しながら栽培経験を積んで、早くパテンス系を上手に咲かせられるようになりたいです。
写真2: 復活中のダッチェス。地植えにしてしまったので、もう移植ができないのが辛いところ。芽が復活したら、挿し木で予備を作りたい。
写真3:モンタナ系ルーベンス。ダッチェスの近くに植えていますが、こっちは立ち枯れは大丈夫でした。ただ、昨年夏に、植え場所の近くの水道から水が24時間ほど漏水してしまい、トレリスをすっかり覆うほど育っていた地上部がほとんど枯れてしまったんです。どうにか残ったところから再生して、今年は5輪咲きました。
クレマチスを育てていると、園芸ってつくづく難しいなぁと思うけど、逆に上手に咲かせられたときは、園芸って最高だなぁと思っちゃいます。クレマチス、私にとって大変厄介な花です。
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