交配日程中、雨に打たれて花粉が流れてしまったものや、雨水が花に溜まってしまったものを落として、乾いたころに再び授粉作業をしました。
【満開の 「ケニギン・ベアトリクス」】
そんな事をしている内に、ついに1番花の満開を迎えました。ほとんどの蕾が開いて、樹の前に立つと、ティーの爽やかな甘い香りがします。
花に顔を寄せればティーらしい香りに、少しのフルーツ感。ピンクのグラデーションにオレンジ(むしろアプリコット?)が差す、開きかけの美しい花たちとは対照的な「満開」=「HTの花としては終わり」の姿です。最近の人気品種と比べると、一枝に一輪、大輪を咲かせて見下ろして観賞するというHT(ハイブリッド・ティー)の楽しみ方は、次第にオールドファッションとなって来ている気がします。
イングリッシュローズがまさに「ナチュラル」の体現者であり大人気なように、求められているのは「ローメンテ」「ナチュラル」なのかも。実は私もメドウガーデンに憧れる者です。(なのにHT育ててるのはちょっと変だけど)
バラの世界に足を踏み入れて(ミニバラを含めれば)7年ほど、何もかもが手探りな時期は過ぎて、いよいよ多品種が欲しくなってくる危険な時期を迎えております。そんな時期に私は「新しい品種を買って植える場所はないけど、種まきして植える場所ならあるんじゃない?」という暴挙に出ました。
………?? 場所がないのに種まきできるって何?
という感じですが、バラの実生って実は小さいうちから花を咲かせることも出来るようなのです。(四季咲き性実生の場合)
それに、もしミニ樹形でなかなか売っていなさそうな(もしくは入手困難な)花色、花形、香りのミニバラが手に入ったら……もしもそれを自分で作れたなら。素敵ですよね。(と言いつつポリアンサ作ろうとしてるのが場所を考えていない証拠)
実生は、どんな植物であれロマンだと思います。もはや死語な気もしますが、人の心をくすぐるのは間違いありません。育種家の方々にとっても種からバラが芽吹いてくる時の喜びは、とても深いようです。何千何万の株を育てて育種する人がそうなのですから、素人なんて種から「ピョコン」と芽吹いただけで庭を転げまわるくらい嬉しいものです。私はそうです。
そんな戯言を言いつつ春の1番花を見届け、2番花のつぼみを大事に咲かせようと考えています。授粉が失敗して、実らないローズヒップもあるはず。種取りと種まきは根気が大事。のんびりゆっくり続けていきたいです。
……まーた長文。ここまでお読みくださった方、ありがとうございます。楽しいガーデンライフを!
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