気分は秋

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暦的にはまだ夏真っただ中だが、今年の夏は先週初めの暑かった３日間のみ。ずーっと、毎日最高気温10度台半ばの日々が続いている。
今年はいつまでたっても肌寒く、5月でもニット帽をかぶっていた。昨日もウールのセーターを着たまま一日仕事をしていた。
そして通勤途中、この光景を目にした。夏至からまだ2週間しかたっていないけど、何だか日も短くなったような気がする。
気分はもう秋の入り口。

5月末頃まで連日雨で、歩くたびに地面がぐちゅぐちゅいうほど何処もかしこも水分飽和状態だった。6月になり気温は低いが乾燥した日々が続いた。すると、突然庭の植物にサビ病が広がった。切り花用として育てている5種14株のバラのうち、3種9株は手が付けられないほど、ひどかった。予防的なスプレーをしていても無駄だった。そして、昨日、植えてからまだ1か月程度しかたっていないトマトが病気っぽく見えた。トマトブライト。毎年、晩夏から秋にかけてかかる真菌性の病気である。
温室のクチナシも何やら真菌にやられたっぽい様相。

あーっ！真菌。自分がへっぽこのような気分になる。事務職出身の私は、いかなる状況も克服し、常に同じまたはより良いパフォーマンスを提供するのがプロ･･･というような意識があるため、天候や環境に左右されどうにもならいことが起きると、自分が庭師として無能に思えてくる。
気をとりなおせ、自分。人事を尽くして天命を待つのが園芸だ、たぶん。と、萎える自分を鼓舞し、今日も庭仕事をする。

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