絶滅危惧種｜園芸日記byぷしす｜みんなの趣味の園芸

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望郷の念からか、日本原産の植物に出くわすとつい買ってしまう。
よく訪れていたナーサリーでたまたま見つけた Salix nakamurana subsp.yezoalpina。その存在は知らなかったけれど、日本のニオイがプンプンする名前だった。
特に魅力的な風貌ではなく、一般ウケしなさそうな植物。長ーい間売れ残っていたのか、幹は太く、鉢から大きくはみ出すほど枝を伸ばしていた。
瞬時に同情の念まで芽生え、購入確定。
斯くして、Salix nakamurana subsp.yezoalpina　和名エゾタカネヤナギは我が家の庭に根を下ろすこととなった。

一年のほとんどは特別目を引くこともない丸い葉っぱの地を這う植物なのだけれど、春にはふわふわ毛の生えた葉に続き、黄色い直立した花が姿を現し、結構愛らしいのである。
調べて見ると野生での絶滅が危惧される種らしい。
我が家の土が気に入ったのか、鉢から出て手足を思い切り伸ばすことができてうれしいのか、ものすごい勢いで成長している。2年半で4倍以上の大きさになった。

私がもし今も大都会で会社員をしながら生活していたら、きっとこのような絶滅危惧種があることなど気にも留めていなかったと思う。
日本を離れてみて、日本のflora and faunaがとても豊かなことに気づいた。日本には植物、動物ともに驚くほど多くの固有種が存在する。開発にばかり目を向けず、日本の自然、動植物を大切にしてほしいと心から思う。


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