これまでに栽培した系統（５）

写真1

写真2

大輪系は後回しにして、次は親木系統を紹介します。

〇415　青斑入抱常（並）葉淡藤鼠色丸咲
あおふいりかかえつねば　あわふじねずいろまるざき
遺伝型：v/v cm1/cm1 pr/pr efp/efp dy/dy (+/tp-1)【+/fe +/dp】
※丸括弧の中は、ヘテロ劣勢遺伝子、肩括弧はヘテロ劣勢不稔遺伝子。+は野生型を示す
括弧の中は未確定なのであくまで親木候補としておく
※花色は泡藤＋鼠色なのか、淡＋藤鼠色なのか？
後者の場合、藤鼠色＝diらしいので、その淡色化と考えるとdi iの可能性もあり？

「淡藤鼠色の風鈴獅子咲牡丹」の親木（候補）。
親木としては初めて栽培した株。
2019年、歴博より導入。
薄墨桜のような灰色とピンクが混じったような、何とも言えない趣を感じる月夜に映える色（夜は咲きませんが・・・）。
筒にうっすらとピンク色が残る（筒汚れ）。

歴博の配布リストでは「抱」は記載されていなかったが、葉を見ると「抱 (cm1)」はhomoかheteroかわからないが、テスト蒔きの結果、homoであると考えられるのでこの名前にした。
もしかするとtp-1（管弁化-1）もhomoで持っている可能性があると期待したが、抜け落ちている可能性がある。
tp-1は稔性は低いかもしれないが致死ではないはず。
しかし、この株の稔性は高く、種は容易に採取できた。
翌年、テストを兼ねて10以上蒔いてみたが、親木である確信は持てなかった。
嫌な予感がするが、購入した親木候補は外れだったかもしれない。
tp-1がheteroだと1/64の確率で、tp-1がhomoだと1/16の確率で出現する最終出物である「握爪龍葉風鈴獅子咲牡丹」はおろか、他の出物も未だ見たことがない。まるで正木だ。
親木候補のG1種は多数確保しているので、一度、意を決して（相当な覚悟をもってやらないと全部だめにしてしまいそうだ）筋蒔きあるいは面蒔きして、G1が保有している遺伝子プールをチェックすべきかもしれない・・・。
種は濃い茶色。
写真１は、購入した親木候補の花。
写真２は、代表的な本葉。青斑入りの抱並葉。
結構、強い抱えに見える。打込弱渦に似ている。

• 変化朝顔2024