formosanaさんの園芸日記
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これまでに栽培した系統(7)

2024/07/16
これまでに栽培した系統(7) 拡大 写真1 これまでに栽培した系統(7) 拡大 写真2

いよいよ、私の大好きな采咲系統の親木である。

〇646 青打込弱渦常(並)葉白丸咲
あおうちこみじゃっかつねば しろまるざき
遺伝型:cm1/cm1 ct-w/ct-w ca/ca (+/dl)【+/m-w +/dp】
※遺伝型は推定です。

2019年に歴博より導入。
「青打込弱渦柳葉白采咲牡丹小輪」を持つ親木とされる。
これも疑惑のある系統である。
歴博の配布リストでは、親木には小輪の記載はなかった。
一方、出物には小輪の記載があるということは、小輪dlはheteroで持っていることになる。
2020年に、2019年に導入したこの親木候補から採種したG1種をまいてみた結果、どれも同じ形質であった。
発芽したのが6株だったので、たまたま外れたのかもしれないが不安である。
これまでの経験で、牡丹dpをheteroで持つ親木の場合、少なからず、完全な八重にはならないものの雄蕊雌蕊が部分的に花弁になる花が咲くことがある。
劣性変異ではあるが、ストレスなどによって野生型の影響が薄れたり、変異遺伝子のリーク発現があるのではないかと思っている。
そのような部分的な牡丹であってもその花は雄蕊雌蕊が花弁に変化しているので種はできない。
もちろん、正常な花も咲く。
種は取りにくいというデメリットはあるものの、牡丹抜けでないことがわかるだけで、安心して確定親木として育てることができる。
このメリットは大きい。

葉の写真をちゃんと撮っていなかったのだが、「打込弱渦」は良くわからない。
抱常葉との違いはどこにあるのか?
仁田坂図鑑によれば、打込もcmで、抱もcmとある。
打込は葉がでこぼこする形質で、抱は葉の端が表面側に巻き込む変異だ。
どっちやねん。
仁田坂図鑑に打込弱渦の葉の写真がないのが残念である。
そう思って、うちの親木候補の葉を振り返ると、抱が弱く、幅も普通で、これを遺伝型で読むならば「抱(hetero)常葉」といいたくなるようなものだったと記憶している。
さらに言えば、弱渦ct-wのhomoであるならば、花は爪切咲になるはずだ。
(写真1)2019年の親木候補、(写真2)G1の1つ。
いずれも丸咲である。
これはどういうことなのか、まだ理解できていない。
今言えることは、G1の6個体ではあるが、牡丹は出なかったし、葉出物(柳)も出なかった。
この系統もまだ出物チャレンジをしていないので、G1の種を少し大規模に蒔いて、保有する遺伝子プールを明らかにすべきだろう。

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