葉の形といい、大きさといい、ゼニゴケの仲間のようなウトリキュラリア ピューベッセンス (Utricularia pubescens)です(写真1)。
引き抜いて見たら、捕虫葉がしっかりと付いておりました(写真2)。
拡大したら、リビダの捕虫葉にそっくりでした(写真3)。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=1206524
と言うことは、カルピディスカ節(Calpidisca)となります。そこで、文献1の279頁にある系統樹を見ると、ハテ?、Lloydia節に属するとのこと。文献1には、それ以上のことは書かれていないので、文献2へ。
ありました、Taylor (1989)博士によると、「本種は、捕虫葉の外見はカルピディスカ節と同じだが、捕虫葉の扉を駆動する装置が全く異なるし、種子の形状も当てはまらない。」など、まだまだ他にも何か色々異なるらしく、はじめはカルピディスカ節に含めようとしたけれど、様々な違いから、独立した節を設けたらしいです。
捕虫葉の扉を駆動する装置ってどこ?、いずれ顕微鏡観察を試みたいわ〜
捕虫葉の扉を駆動する装置
文献1
長谷部光泰(2023)食虫植物-多様性と進化- 裳華房 ISBN 9784785358761
文献2
Peter Taylor (1989) The Genus Utricularia: A Taxonomic Monograph (Kew Bulletin Additional Series, 14) Royal Botanic Gardens Kew ISBN 9780947643720
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