テッセラータが初開花(画像差し替え7/22)｜園芸日記bymo’mo｜みんなの趣味の園芸

写真1

写真2

写真3

この子は強く香る点に興味があって購入した蘭です。
無事、初開花しました。今回は4輪です。【画像1、2】

テッセラータは花色に個体差があるそうです。この子はリップが青紫、花弁とガクは灰色がかった茶の格子柄です。落ち着きのある良い色だと思いますがバンダにしちゃあ地味。花は周囲に溶け込み目立ちません。香りが無ければ開花に気付かないかもしれません。

さて、その香りはと言うと…
確かに強香です。甘く少し癖がある香り、好みかと聞かれると即答出来ない。確かに芳香なのですが、微かに“胡散臭さ”を嗅ぎ取ってしまいます。

テッセラータの香り分析結果はとても複雑です。
一番多いのが、メチルベンゾエイト(methyl benzoate: 安息香酸メチル) 次いで、リナロール(linalool)です。
安息香酸メチルはフルーツ香、グアバやマンゴーに特徴的な香りです。一方、リナロールはフローラル系、ラベンダーやベルガモットスイートオレンジ等のアロマセラピーでも人気の芳香成分です。
この2つだけだったら嫌味無しの芳香なのですが、他にも多数の化合物が含まれています。僅かに検出出来る化合物も多くてこれらが複雑でちょっと鼻につく印象を残すのでしょう。例えば、私が分かるので言うとインドール。これって便の臭い。ほんの微量でも嗅ぎ分けてうへッとなります。

でも、全体的には“強いフルーツ系芳香”があると言えるテッセラータでした。

香りの世界は広く、奥深いです。

【画像3】テッセラータの香り化合物の分析(ガスクロマトグラム)
“The Scent of Orchids” より

バンダテッセラータ　(原種蘭)
学名: Vanda tessellata
原産地: ヒマラヤ、インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、中国、ミャンマー等広域、標高1500m位の高山帯に自生する着生蘭
・花色の濃淡には個体による変化がある。
・花期: 夏花もちが良く、香る
・栽培適温: 10〜35℃
・日照: 弱い
NS=5cm, 開花期間:
購入: 2023年、Brookside Orchids


ミカン（１６０... 2024/08/28	コリウスバラ ... 2024/08/28	ポットマム・マ... 2024/08/28

苔友 2024/08/28	ちょっとお疲れ… 2024/08/28	こぼれ種のビオラ 2024/08/28

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みんなのコメント（4）

Galanthophile 2024/07/18

momoさん、こんばんは。
バンダで香りがあるというのが意外でしたが、シンプルに良香というのでもないのですね🤩
蘭の香りは東洋蘭系が一番ですね。高雅な梅系の香りといいますか・・・。ファレノのビオラセアも良い香りですが！

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mo’mo 2024/07/19

おはようございます。

香りのあるバンダだと直ぐに思い浮かぶのは風蘭です (Vanda japinica)。風蘭の香りはテッセラータより複雑です。インドールも微量含まれています。しかし、嫌味を感じません。配合の割合が異なる為でしょうか？　

日本を含む東洋の蘭に興味はあるのですが、入手困難な種が多いです。ナゴランなどはとても良い香りで個人的にはファラノプシス属ではビオラセアより芳香だと思います。もっと知名度が上がって誰でも手頃に入手できれば良いのですが。