Boymeetsagirl.新天地は何処に｜園芸日記by冬月｜みんなの趣味の園芸

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幼虫が蛹化の場所を探してウロウロする中、早々と羽化した子達は旅立ちの時を迎えています。ウマノスズクサがいくら旺盛なツル植物としても、この季節たくさんいる幼虫兄弟姉妹達の食べ物となって、あんなに溢れ茂っていた葉は一枚として残っていません。後は再生してくる芽を待つしか無いのですが、それも次々孵化してくる弟妹達の糧となって消えて行きます。羽化したメスは、オスと出会って母となり、新たな場所を探して飛び立って行かなくては未来は有りません。見守る私は毎年の様に、どうか旅の幸運を、と祈るしかありません。ウマノスズクサは自家受粉出来ない虫媒花。遺伝的に違う個体が近くに無いと種を作る事が出来ません。我が家のウマスズは挿し木なので、所謂一個体のクローンです。根で簡単に増え今やあっちにもこっちにも顔を出して幼虫がいない間は繁茂しますが、彼等が成長するに従って二度目の羽化の頃には地際まで食べられてしまって生まれた場所を次の産卵場には出来ないため。母蝶達は食べられていない、つまりは自分の幼虫の為には仲間のいないウマノスズクサの繁茂する場合を探し出す必要があるのです。第三以降の羽化は彼女達の頑張りにかかっています。何処まで飛べるのか、何処まで飛べば良いのか。何処に有るのか、そもそもそんな場所が有るのかも分からない新天地を目指して。
Ｂon voyage !


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