昔、子供の頃に赤紫色の花を付ける、すぐに倒れてしまうムラサキツユクサが家にありました。それは、トラデスカンティア・オハイエンシス Tradescantia ohiensis Raf., 1814 の色変わり品だったのだそうですが、後に、3歳の誕生日に、オオムラサキツユクサ Tradescantia virginiana L., 1753 と言う物を買ってもらいました。結構大きく育ち、がっしりとして青紫が濃く、喜びましたが実は内心は、もっときれいな青紫が欲しかったのを記憶しています。
それから、美國から導入された開花後刈り込みすると亦開花すると言う系統がサカタ種苗から売り出されました。「‘J.C.ウェグェリン’‘J.C.Weguerine’」と言う品種です。当時小学2年でしたかね。やっと好きな色の個体に巡り合いました。ただ、結局株は20年保たなかったです。当時は理由が分からず、そんなものかと思ったものですが、実際には大人になって分かるのですが、園芸界でムラサキツユクサと呼ばれている植物は、3種間雑種起源の改良種で、トラデスカンティア ×アンダーソニアナ Tradescantia × andersoniana W.Ludw. et Rohweder, 1954 と言う物であったと理解しました。使われた原種は、
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交配式: T. オハイエンシス × T. スバスペラ × T. バージニアナ
: Tradescantia ohiensis Raf., 1814
: Tradescantia subaspera Ker Gawl., 1813
: Tradescantia virginiana L., 1753
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です。また、冬は地上部を枯らす宿根草と言われていますが、意外に知られていないですが、夏眠もします。ちょうど夏眠が明ける8月下旬に植え替えると一番元気に育つことも実戦から学んだものです。
交配すると簡単にタネも出来、播種すると3年で開花します。開花中に気に入った個体を切ってきて、2節づつに分けてコップ挿しすると100%発根するので一気に増やせます。今ではいろいろな色彩の個体を育てています。
最近気になるのは、自宅ではないですが、世間のムラサキツユクサは可成りの比率でウイルス病に罹患しており、そういう株はみるみる衰えていき、仕舞には消えてしまいます。道理で昔の品種の維持が難しかったのはこれが原因だったと分かりました。
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