今年の初物（１０～１２）３株まとめて

写真1

写真2

写真3

出張帰り、電車を降りると雨だった。
いつもならジリジリと熱を撒き散らすアスファルトが冷めている。
折りたたみ傘を差して歩きながら、今日は水遣りをしなくて良さそうだと確信する。
東北地方は災害級の大雨だったようだ。
こちらも風が強かったのか、トレリス仕立ての大輪が倒れていた。

さて、今朝になって咲いた今年の初花３種を紹介します。
☆1403ps　黄抱蜻蛉葉葡萄鼠覆輪丸咲　＞写真1
きかかえとんぼば　ぶどうねずみふくりんまるざき
遺伝型：y1/y1 cm1/cm1 dg/dg dy/dy i/i a3-Mr/a3-Mr?
※遺伝型は推定です。
「葡萄鼠」は、こんな色だったかな？
ただの紺に見える。
前の晩に、雨に濡れたせいだろうか？

☆Q1605　黄抱丸葉紅吹雪丸咲　＞写真2
きかかえまるばべにふぶきまるざき
遺伝型：y1/y1 cm1/cm1 Co/Co？ mg/mg pr/pr a3-Bz/a3-Bz?
※遺伝型は推測です。
ふぶきという変異を持つ系統は、初めてです。
刷毛目と吹掛絞を足して2で割ったような感じかな？と推測していましたが、あにはからんや。
これはこれで不思議な色合いです。
面白い。
丸葉Coは、優性変異だそうです（頭文字が大文字で表記）。
変化朝顔の大部分の変異が劣性変異であるのに対し、優性の丸葉Coは、野生型とのheteroであったとしても丸葉Coの形質が表に出てきます。
そのため、この個体がHomoなのかHeteroなのかは現時点ではわかりません。
もし、何か丸葉以外の株（例えば、野生型）と交配して、G1に野生型の並葉が1/2の確率で出てきたらhetero、すべて丸葉だったらhomoということになります。
並葉丸咲と同じ花型の「丸」という言葉を、葉に使うので、私も最初は？？？なんか不思議な感じがしました。

☆Q1608　黄弱渦抱蜻蛉葉白丸咲　＞写真3
きじゃっかかかえとんぼば　しろまるざき
遺伝型：y1/y1 cm1/cm1 ct-w/ct-w dg/dg ca/ca a3-Mr/a3-Mr?
※遺伝型は推測です。
親木の花としては普通の丸というよりは、少し桔梗あるいは爪切咲（弱渦ct-mのheteroの影響か）の雰囲気を持った株に見えます。
Q1403の抱蜻蛉とこの抱弱渦蜻蛉の違いについては、また別の日に。
いずれも、今年歴博より導入した親木です。
現時点では、花としてはそれほど面白みはないかもしれないけど、これまでうちにはなかった遺伝子変異を持つ株を選定しています。
リストにはQがついてなかったが、鉢ラベルには付いていたのでこれを踏襲することにします。
今年は種採りがメインなのでしっかり咲いてくれると嬉しいです。
しかし、葉の一枚一枚が大柄なのは、歴博におけるポットでの初期の育て方が良いからでしょうか。
行燈仕立てにした後、葉が密集せずに風通しも良く、あとは一次シュートを伸ばして花芽をつけさせるように仕上げます。

• 変化朝顔2024