Leon. Bechtoldさんの園芸日記

ハマオモトヨトウにご用心 !!!

2024/07/28
ハマオモトヨトウにご用心 !!! 拡大 写真1 ハマオモトヨトウにご用心 !!! 拡大 写真2 ハマオモトヨトウにご用心 !!! 拡大 写真3

ハマオモトヨトウ
Brithys crini (Fabricius, 1775)

が、たまに我が家の庭のクリナム・モーレーにたかり、その年の出来を壊滅的にしてしまいます。ところで、私が経営する物件の庭に行ってみたら、昨日、大ショックを受けました。 クリナム ‘ホワイト・エンペラー’ Crinum ‘White Emperor’、 クリナム ×ポウェリー ‘セシル・ハウディシェル’ Crinum × powellii Baker, 1888 ‘Cecil Houdyshel’ 、クリナム ‘J.C.ハーヴェイ’  Crinum ‘J.C.Harvey’  、などの高級品種の巨大株が、皆枯れて、くたんとしているのです。あ゛っ、もしやと思ったら、ハマオモトヨトウがこの圃場では初めて、大被害を出しました。思い切り、球根を切り戻していき、内部の腐敗部にゆびを入れてみると、出るわ出るわ、ハマオモトヨトウ(蛾)のサナギが32個は集まりました。サナギに出遅れた終齢幼虫一匹も捕らえて、全て磨り潰しの刑で殺してやりました。周囲の球根の化を落ち葉の下、土の浅いところからもサナギが捕れ、結局は50匹くらいは処刑し、その時、気が付きました。

あらあら、画像に残さなかったなと。どうせ残してもグロ画像になるので、考えられる限り全てを掘りつくして、蹂躙殲滅を完了しました。

今まで過去には2度ほど、葉の中に入り込んで食害されたことはありましたが、球根を喰い破られて、腐りを併発するなどとは、全く酷い話です。

ガスバーナーで炙って消毒した、電工ナイフで抉り、安全圏まで行ったところで、消毒用エタノールで最終的に消毒出来、完全枯死を防げましたし、被害は受けましたが、サナギを全て磨り潰し、来期の芽を摘み取ることが出来て良かったです。

このまま、蛾に成長すると、より一層、被害が広がるので、水際で防ぐことで良しとします。来年は、浸透性農薬のオルトランなどを定期的に蒔く事にします。

もう本当に勘弁してほしいです。


ハマオモトヨトウの駆除には、次のような方法があります。

木酢液を水で数百倍に薄めて植物に散布する
浸透移行性殺虫剤を使用する
誘殺剤を株元にまく
殺虫剤を使用する


浸透移行性剤の「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」や「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」は効果が続きます。
ハマオモトヨトウは、茎の芯や球根、花茎、果実などに潜り込んで食害します。秋に発生した場合は球根近くまで食べ進み、そこで蛹になって冬越しします。

ヨトウムシ類の防除に有効な農薬には、ヨトウムシとハスモンヨトウに登録のある「ディアナSC」や「フェニックス顆粒水和剤」「ノーモルト乳剤」、3種すべてに登録のある「カスケード乳剤」「プレオフロアブル」などがあります。ただし、同じヨトウムシ類でも種類によって登録されている農薬が異なるため注意が必要です。

参考:
https://saga-art.jp/hamaomotoyotou/#index_id8



ハマオモトヨトウ
Brithys crini (Fabricius, 1775)
鱗翅目・ヤガ科
------------------------------------------
Synonyms:
Bombyx crini (Fabricius, 1775)
Phalaena dominica
Noctua pancratii (Cyrillo, 1787)
Noctua encausta Hübner
Brithys vertenteni (Hulstaert, 1924)
Brithys nipponicacMatsumura, 1931)
Brithys encausta (Hübner 1827)
Brithys pancratii (Cyrillo 1787)
Glottula pancratii (Cyrillo, 1787)
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画像は今回被害にあったクリナムではなくて、過去にやられたものです。現在元気です。復活には2年かかりました。

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みんなのコメント(4)

おはようございます✨

アマリリスの害虫として、ハマオモトヨトウを知りました。
我が家は庭木や花木がメインなので、美しい豪華な花が少ないのですが(苦笑)、アフリカハマユウの大株があるので、注意しています。
秋に発生すると大ダメージになりそうですね😰

返信する

ガンド猫さん、こんにちは。

東京でも海沿いではハマオモトヨトウは大発生して大変だと、趣味の園芸にも出演しているお友達が言っておりました。もうメチャクチャ、大ショックですよ。小さな苗木から一升瓶3本分まで増やした大株3株が全滅ですからねえ。
ただ、幸いにも球根の下 1/3 が生きていたので、時間が解決してくれると思います。私の所は、アマリリスやリコリスも大量にあるのですが、クリナムだけ被害がでました。

自宅では、アフリカハマユウ(ブルビスペルムム)と、モーレー、マコワニーの3種、アマリリスの大多数、アイリスの一部、ホスターが毎年、ネギアザミウマのひどい被害にあいます。ただ、これはスミチオン乳剤をやや濃い目に散布すると退治できるので早めに発見するに越したことはないですね。

ただ、今回の事を考慮して、カルホス乳剤や、ピレスロイド系農薬を予め散布するのもアリなのかと反省しています。

何れにしても、我が家が害虫震源地にならずに済んで本当に良かったです。

木真央元与党の震源地は、2軒先の御宅なんです。10坪くらいを アマクリナム ‘ドロシーハンニバル’ で埋め尽くしていて、切り花生産でもするのかいってくらいに咲かせています。今日、そちらの御宅を見てきましたが、ありゃ酷いねえ、と思わず口から出るくらいの大災害になってました。近所迷惑なので、優しく丁寧に、蟲の事、どうなっているのかなど、実地で見てもらったら、アマクリナムちゃんを守らなきゃ!! とその御宅の奥さんがキャーキャー言いながら、ハマオモトヨトウの駆除をしています。
明日も、朝から大騒ぎになるのかな。

ララミーカミキリにもおびえてますが、今の所ウチには来ていないです。でも、自転車で5分のところは、街路樹並木が品種物の高級ムクゲが植えられています。今度チェックしようと思います。自転車で5分程度の距離なら、蟲なら飛んできますからね。

返信する

>我が家が害虫震源地にならずに済んで
私も常々気をつけています。
ツバキが沢山あるので、チャドクガ発生源になったら大変です😖💦
食害よりも駆除が大変ですからね。

去年、久しぶりにユリを育てたのですがユリクビナガハムシと言う赤い虫がいて、ビックリしました。
昔、育てていたときは見なかった害虫です。
実家では夏になるとヤマユリが沢山花を咲いているので、土壌が合えば毎年花を楽しめると簡単に考えていました。
父に聞いたら、ユリクビナガハムシ対策でここ数年は殺虫剤を散布しているそうです。

近年の温暖化のせいで、昔は見なかった害虫が増えたと感じています。
見た事がないカメムシやカミキリムシが増えました。
植物の死活問題になるので、熱く語ってしまいました。
すみません💦

こんばんは。

うちでも、ツバキの大木が10本以上あるので、チャドクガに葉悩まされましたが、発生には波があるようで最近はめっきり少なくなりました。6~7年前は大繁殖して使い捨て手袋をして全て手で潰していました。勿論長袖シャツを着て、首にはタオルを巻いてです。作業後、ズボン、シャツ、タオルは100℃の熱湯の中に漬け込んで、1時間くらいしてから普通に洗濯できます。チャドクガの毒針毛は、たんぱく質毒なので熱湯に入れればすぐさま壊れて利用価値が無くなります。最近は、手で獲らず、カセットボンベ式ガスバーナーで焼いてやります。上手にやればツバキをあまり炒めることも無く滅せられます。

ユリクビナガハムシの事は知りませんでした。ウチではあまりユリに熱心ではなくて、黄金オニユリ、キカノコユリ、カノコユリ、シラタマユリ、タカサゴユリしかないのでハムシは見たことが無いです。ハムシは幼虫も成虫も同じ食草を食べるので厄介ですね。調べてみました。

____________________________________________________

ユリクビナガハムシ
鞘翅(甲虫)目、ハムシ科
Lilioceris merdigera (Linnaeus, 1758)

ユリクビナガハムシは、甲虫目ハムシ科の昆虫で、ヨーロッパ、中国、朝鮮半島、台湾などで見つかっており、日本には本州、九州に生息しています。また、ブラジルやメキシコに侵入しています。成虫の大きさは約1cm、幼虫も終齢では約8mmになります

ユリの虫対策:
ユリの害虫対策は「オルトランDX粒剤」と「ベニカXネクストスプレー」 病害虫データによると、この虫は4月下旬頃から現れます。 ユリのつぼみができ始める少し前に、殺虫剤の「オルトランDX粒剤」をユリの株の周りにまきます。 さらに念には念を入れて、「ベニカXネクストスプレー」もつぼみにスプレーします。

ハムシの幼虫の駆除:
葉を食べる幼虫を見つけたら、払い落として捕殺したり、寄生する葉ごと摘み取ったりして処分します。 野菜などは、周辺の土を銀色のポリエチレンフィルムで覆うと、成虫の飛来を少なくできます。 適用のある薬剤のある植物で、薬剤を使用する場合は、植えつけの際に粒剤を土壌に混ぜ込みます。

蟲自体の画像などを検索してみたら、本当に酷い有様ですね。まだ、オルトラン程度で駆除出来るだけましですね。

ラミーカミキリよりはマシかな?

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