今年の初物（４）残念！

写真1

写真2

写真3

いまさら次郎ではありますが、今年の初物（４）を紹介します。
これは子葉鑑定により分離されたG1個体です。
どちらも、
655-S　黄糸柳葉（鶏足柳葉）紅細切采咲（写真1）
655-T　黄糸柳葉（鶏足柳葉）紅細切采咲（写真2）
Sは花弁がより細くストレート（石畳のよう）。
Tは花弁の先端が複数に分かれるという特徴を持つ。
この差異をもたらす遺伝的な背景については不明。
最初の花がついてから、しばらく2株の形質が、花ごとに異なるのか、株として一貫性があるものなのか、しばらく見極めていました。
鶏足柳ですから、生育も貧弱かと思いきや、思いのほか、シュートの伸びは良く、わんさか葉をつけています。
葉といえるのかどうかわからんような細い葉が密集しています。
鶏足柳とはよく言ったものです。
しかし、肝心の花付きは悪く、花芽が出てもその多くが黄変して落ちる中、ようやく複数の花を見て、納得しました。
もしかすると、Sが細切で、Tは細切ではないのかもしれませんが、そう言い切ってよいのかどうかわかりません。
いかんせん、これらの個体以外を知らないので。
G1個体のバリエーション予測については、また別の日記で紹介しますが、鶏足柳葉の中から1/4の確率で最終出物である采咲牡丹が出るはずでした。
今年は残念ながら、采咲牡丹は出ることなく655は終了です。
少なくとも、今年の倍は種を蒔いて、セレクションを行わなければならないことがわかりました。
出物でない子を廃棄するのが忍びない・・・などと言っていられるのは、広いお庭をお持ちの人だけですね。
来年こそは細切采咲牡丹を見たい！

• 変化朝顔2024