高校時代のこと。
国語の授業中に、俳句を作るという課題が出された。
唸りながら考えた末……、
「行く夏を 惜しむがごとき 蝉しぐれ」という句をひねり出した。
我ながら「中々良い句ができた」と思っていたが、先生から褒められたのは他人の句ばかりだった。
「なぜ俺の句は褒められないんだろう」と内心傷付いた苦い思い出がある。
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だがこの歳になって思う。
もしも毒舌家の夏井先生に添削されたら「陳腐な擬人化を使った、そこらじゅうに掃いて捨てるほど転がっている駄作」と酷評されるに違いない。
梅沢のおっちゃんからは「(“夏”と“蝉”は)季重なりだ」と冷笑されることだろう。
さらに「『行く夏』と来たら『惜しむ』の3文字は不要!」と追い打ちをかけられそうだ。
そう。“ごつむし”には詩心がない。
どこに問題があるかはなんとなく解るが、どうやったら良い作品に生まれ変われるかがさっぱり解らない。
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この夏、我が家の庭には色んな“ユリ”が咲いた。
今年も“カサブランカ”がトリを務めた。
蕾の重みで茎が折れてしまったので、途中で切って花瓶に挿した。
そんな“カサブランカ”も、最後の一輪が終わりを迎えようとしている。
“ユリ”が終わると我が家の夏が終わる。
だが、近年のこの酷暑…。「行く夏を惜しむ…」などという心境には程遠い。
※脚注:夏井先生、梅沢のおっちゃんとは………
「プレバト」というお伽噺に登場する愉快な妖怪たち
◆写真:最後の“カサブランカ”【2024.07.29撮影】
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おはようございます。ごつむし様、そんなに言わなくっても💦私は言葉選びがかっこいいと思います。青春って感じがする。なにより作ってみたら思いのほか楽しかったなという感覚が大事な気がしています。
返信するコメントありがとうございます。
お褒めいただき感謝です。
高校時代に作ったこの一句以外に俳句は作ったことがありません。
17音に言葉をまとめるなんて至難の業ですね。
芭蕉様の「行く春や鳥啼き魚の目は泪」を彷彿とさせる名句ではありませんか
返信すると、高校生のごつむしさんを励ましてあげたいです!
夏が過ぎ去ろうとしているところに、旅立つ別れを惜しんでいたら、蝉たちが名残りおしそうに大音響で鳴いているはないか。より悲しみが沸き上がってくる。
先生は盗作疑惑を持ったのかも、私なら本歌取りだと解釈して褒め称えてあげたものを(^_-)-☆
コメントありがとうございます。
あんまりおだてられると木に登ってしまいますよ。
芭蕉のその句は知りませんでした。「行く春」部分ですね。
自分的には「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」を意識して作りました。
ごつむしさん、こんにちは。
返信する基本的に人のコメント欄は(自分の返信以外)読まないのですが、前回のごつむしさん達とのやり取りを見て、面白さに気付いてしまいました(笑)
やっぱりみなさんどこか高尚で✨✨
何も考えずに過ごす私には、違うところに紛れ込んだような面白さがあります🤭
今の小学生中学生はプレバトを見て育ち、昔よりもコツを知っているかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
コメント欄も面白いやり取りがありますね。
比較的私は新着日記に「いいね」を付けちゃうことが多いのですが、その後の掛け合いを見落としていることがきっと多いんだろうなぁと思っています。
最近の若者はプレバトを見て俳句のコツを身に付けているかも。
私は見ていてなんとなくコツは解ったような気がしますが、いざ新しい句を作ろうとしても作ることができません。
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